暗号資産の代表格であるBitcoin(ビットコイン)は、2021年11月に過去最高の6万9000ドル(約950万円)を記録してからわずか1年で、この11月には1万6000ドル(約220万円)を割り込んだ。本記事を書いている時点では1万7000ドル(約234万円)前後で取引されている。暗号資産セクターの時価総額は約3兆ドル(約413兆円)から約9000億ドル(約124兆円)へと急落した。これらの問題は、デジタル資産の所有者とアルトコインの購入希望社の両方を恐れさせている。
弱気相場に加えTerra Luna(テラルナ)、Celsius(セルシウス)、Voyager(ボイジャー)、FTX、Alameda(アラメダ)、3AC、BlockFiなど、有名な暗号取引所が崩壊したり、破産保護を申請したりしたのだ。
暗号資産関連のレイオフ
このような厳しい状況の中、暗号資産関連企業はコスト削減のためにレイオフを実施し、成長計画を縮小している。CoinDesk(コインデスク)は、米国時間12月5日時点で、2万6000人以上の雇用が失われたと報じている。
最近数カ月間の目立ったレイオフ
・暗号資産取引所Kraken(クラーケン)が1100人を解雇、従業員数を30%削減
・暗号資産金融のGalaxy Digital(ギャラクシーデジタル)は5分の1、約170人の従業員を削減した
・暗号取引所Coinbase(コインベース)は、6月に1100人の従業員を解雇した後、11月には約60人の従業員を解雇した
・暗号資産取引所BitMEX(ビットメックス)は、4月にすでに75のポジションを削減していて、先月さらに20%の人員を削減した
・Digital Currency Group(デジタルカレンシーグループ)がおよそ13%の人員削減を実施
・Dapper Labs(ダッパーラボ)が従業員数を22%削減で135人を解雇
・オーストラリアの暗号資産取引所Swyftxが90人を解雇し従業員の35%を削減
・Bybit(バイビット)は、30%減の250名の人員削減を計画
・南米の暗号資産取引所Lemon Cash(レモンキャッシュ)が推定38%の従業員をレイオフ
・ビットコイン金融サービス会社Unchained Capital(アンチェインドキャピタル)が630人以上を削減