ビジネス

2022.12.06

SlackのバターフィールドCEOが退任へ、後任はセールスフォース幹部

スチュワート・バターフィールド(Photo by Christophe Morin/IP3/Getty Images)

メッセージングプラットフォームSlackを2013年に共同創業したスチュワート・バターフィールドは、同社のCEOを退任する予定で、昨年同社を買収したセールスフォースを離れようとしている。

Insiderが最初に報じたこのニュースは、セールスフォースが共同CEOのブレット・テイラーを1月に退任させ、同社の共同創業者で共同CEOのマーク・ベニオフを再び会長兼単独CEOのポジションに戻すと発表してからわずか数日後に伝えられた。

バターフィールドは、社内の発表で、「今回の動きはブレットの離脱とは関係がなく、私が数カ月前から計画していたもので、奇妙なタイミングになった」と述べている。

Slackの広報担当者は、「スチュワートは、Slackという素晴らしい企業を作り上げ、セールスフォースとの統合を成功に導いた。彼は、会社を次のチャプターに導く次期CEOに、リディアン・ジョーンズ(Lidiane Jones)を選ぶのに貢献した 」とEメールの声明で述べている。

ジョーンズは、2019年からセールスフォースに在籍しており、以前はソノスとマイクロソフトに在籍していた。セールスフォースは、第3四半期の決算報告でアナリスト予想を下回る業績を発表し、テイラーの退社をアナウンスしていた。

バターフィールドは10月のフォーブスのインタビューで、後の自身の退任には言及しなかったが、セールスフォースとSlackの統合に際し、Slackの幹部らが離脱したことを指摘していた。

「私は法務顧問やCFOに、どれだけ頼っていたかを理解していなかったと思う。彼らは、会社の戦略やカルチャーなどを考える上で、良きパートナーだった」と彼は述べていた。また、今後の強化を考えている分野として、新たなコラボレーションツールを挙げていた。

Insiderが公開した社内メッセージの中で、バターフィールドは、最高プロダクト責任者のTamar Yehoshuaとマーケティング、ブランド&コミュニケーション担当バイスプレジデントのJonathan Princeも会社を去ると述べている。彼は、自分が退任する理由を次のように説明した。

「月並みな言い方だが、家族と過ごす時間を増やしたいと思っている。1月には新しい子供が生まれる。個人的なプロジェクトに取り組み、健康に留意し、できるだけ多くの新しいことを学ぼうと思う」

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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