3. 知的機敏性:知的機敏性を備えるリーダーは、自らが考える可能性の限界をも突破する。最前線に立つ従業員や顧客、サプライヤー、あるいは取締役会などあらゆるところから、新たなアイデアを広く受け入れる姿勢を持とう。企業が行動のよりどころとすべき最も重要なアイデアは、組織の下層や中間部分から出てくることも多く、トップダウンが有効とは限らない。
4. 生活の充実:生活を充実させると、従業員が自身のあらゆる能力をフル活用し、知的、肉体的、感情的、精神的にベストな状態で仕事に臨む企業文化が生まれる。こうした環境では、リーダーも「消耗してへとへとだ」と感じることはなく、自分が「うまく生かされている」と思えるだろう。
仕事以外のところで充実した生活があり、本当に重要な時期以外は会社のためにプライベートを犠牲にしないタイプのリーダーは、はるかに多くの成果を挙げられるはずだ。
5. イノベーションを促進する行動:イノベーションを促進する行動をとることで、リーダーは、形式的でお役所仕事的なあり方や、行動をためらう場面を減らし、好奇心と実験精神に富んだ環境を構築することができる。新しいアイデアを試し、ある程度試してみた後に、うまく行かなければ止めることができるようになるのだ。
イノベーションを促進するリーダーは、部下たちに当事者意識を持たせ、共有する目標に向かって進ませることができる。その結果、意思決定や行動がスピーディーになり、まとまった強い勢いが組織に生まれる。
意識の高いリーダーになるには、常に学び続ける姿勢と、いい意味で自分の安全圏から出ていく積極性が必須だ。これは、順調な時も、逆境にある時も成功したいと望むリーダーにとっては、絶対に必要な心構えでもある。上に挙げた、リーダーシップに必要な5つの要素をマスターすることで、より意識の高いリーダーになれるだろう。
(forbes.com 原文)