カリフォルニア州のディズニーランドは、まだ閉鎖時期を発表しておらず、「後日、追加情報を共有する」と2日に述べた。
ディズニーが最初にスプラッシュ・マウンテンを閉鎖すると発表したのは2020年6月のことだった。当時は、その前月に発生したジョージ・フロイド殺害事件を受けて人種差別に反対する抗議運動が拡大し、この乗り物が黒人の歴史に誤解を生むとの指摘があがる映画「南部の唄」をモデルに建設されたことが批判を浴びていた。
ディズニーは、アトラクションのテーマを映画「プリンセスとカエル」に変更し、ティアナ姫と相棒のルイがマルディグラの祭典の準備をする様子を描く予定という。同社はリニューアルしたアトラクションを、2024年に再オープンする予定だと発表した。
スプラッシュ・マウンテンは、ディズニーのテーマパークで最も人気のあるアトラクションのひとつだが、ほとんどのゲストは、1986年で劇場公開が打ち切りになった「南部の唄」という映画の存在を知らないでいる。
ディズニーは、2日の発表以前は、スプラッシュ・マウンテンの閉鎖の時期について口を閉ざしており、マジックキングダム・パークのメリッサ・バリケ社長は、メディアの取材に「アトラクションの変更には、長いプロセスが必要だ」と述べていた。
ただし、ディズニーはアトラクションのBGMのループから「南部の唄」の楽曲である「ジップ・ア・ディー・ドゥー・ダー」を削除するなどの取り組みを行ってきた。
スプラッシュ・マウンテンの閉鎖は、ディズニーが多様性への取り組みを前進させ、無神経であると批判されているコンテンツを削除するための幅広い取り組みの一環といえる。同社はまた、ジャングルクルーズのアトラクションを再編成し、「先住民族の否定的な描写」とされる表現を排除し、2017年には人気のアトラクション「カリブの海賊」の花嫁の売買シーンを削除していた。
(forbes.com 原文)