テクノロジー

2022.12.05 13:30

オンライン小売業者が「認証」で顧客ではなくボットを排除する方法

Getty Images


従来の常識では、摩擦の少ない認証が最適とされているが、現実はもう少し微妙なところだ。
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消費者が取引を放棄してしまう理由は、CAPTCHAだけではない。確かに、消費者は摩擦の大きい認証に直面すると取引を断念するが、それだけではない。この放棄率は世代によって異なり、ミレニアル世代が最も放棄しやすく、ベビーブーマー世代は最も放棄しない(ただし、この世代はオンラインでの買い物も最も少なくなっている)。さらに、サイトが遅かったり反応が悪かったりすると、消費者は取引を放棄する可能性が高くなる。したがって、検出やインビジブルチャレンジ手法が、遅いサイトとして消費者に提示されないように注意する必要がある。

視覚的な表示で安心する消費者もいる。私たちの調査で最も意外だったのはCAPTCHAやその他の視覚的な認証が見えると安心するエンドユーザーがいるということだ。実際、半数以上のオンラインの成人ユーザーが、認証を見たときにより安全なサイトだと感じており、これは、イライラすると回答した人とほぼ同じだった。これは直感的に理解できないかもしれないが、認証は、アカウント乗っ取り、カード詐欺、ウェブリコンなど、顧客データの損失につながる攻撃を試みるボットをブロックすることができることを思い出して欲しい。さらに、認証を見ることで、その企業が他の分野でもセキュリティに真剣に取り組んでいるという印象をユーザーに与えることができるのかもしれない。

特に若い世代、つまりZ世代とミレニアル世代は、より安全だと感じる可能性が高いことがわかっている。もしあなたのサイトが、視覚的な認証によって安全性を感じる傾向があるような層を対象にしている、あるいは独自のユーザー調査によってそうであることが示されているなら、ユーザーをイライラさせないが、安全性のサインを提供する、摩擦の少ない認証を試してみることをお勧めする。
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ボット管理ソリューションは、さまざまなレベルの摩擦と可視性を持つさまざまな認証を提供する。このようなA/Bテストを検討し、顧客ベースに最適なアプローチを見つけることで、顧客のイライラを最小限に抑え、サイト上での取引の放棄を減らし、顧客が感じる安全性を向上させることができるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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