オンライン小売業者が「認証」で顧客ではなくボットを排除する方法

Getty Images

私たちはみんな、お気に入りのウェブサイトで最新のガジェットを購入したり、コンサートのチケットを予約したり、広告の特典を受け取けとろうとする。ときには急いでいるかもしれないし、探している商品を手に入れられることに興奮しているかもしれない。次に情報を入力し、取引を完了するためにクリックする。あともう少しというところで……「キー!」と叫びたくなることがある。写真で信号や横断歩道を認証するようにいわれ、作業が止まってしまうのだ。

なぜ、こんなことが起こるのだろうか? サイトは、私たちがボットではなく人間であることを証明させようとしているのだ。

悪質なボット運営者は、アカウントの乗っ取り、在庫の買い占め、カード詐欺など、大規模な自動ビジネスロジック攻撃(システム固有の処理を行う部分への攻撃)でウェブサイトとそのユーザーを狙っている。企業は、ボットを撃退して、顧客がより良い(そして安全な)ユーザー体験ができるようにしたいと考えている。私たちは、もしボットに先に侵入されたために最新のヒット商品を逃したりすれば、失望し、怒りさえ覚えるだろう。しかし、表示されるこれらの認証がときに消費者をいらつかせることもある。

Forrester(フォレスター)の調査によると、一部の消費者は、CAPTCHA(ゆがんだ文字列の画像のような、人間には理解できるがプログラムでは解析しにくい情報)やなんらかの認証が表示されると取引をやめてしまうことがわかっている。

では、オンライン小売業者はどうすればいいのだろうか?


今日のボット管理ソリューションは、視覚的および目に見えない課題を含む、ボットレスポンスに関する幅広い選択肢を提供している。ほとんどの消費者はGoogle(グーグル)の「reCAPTCHA(高度な機械学習技術で人間とボット、自動化されたプログラムを区別する認証システム)」を見かけたことがあると思うが、視覚的なものだとパズルを解く、ボタンを押し続ける、オブジェクトの周りにボックスを描くなどがある。

目に見えないもの(インビジブルチャレンジ)は、人間の消費者を通して、リクエストを深く分析したり、パズルをクライアントリクエストに提示したりする。利用可能なボット対策と認証のオプションは、利用しているボット管理ソリューションによって異なる。さらに、ボット検出の品質と応答ルールによって、エンドユーザー(休日の買い物客など)が認証を目にする頻度も変わってくるだろう。
次ページ > イライラしない層も存在するが

翻訳=Akihito Mizukoshi

ForbesBrandVoice

人気記事