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2022.12.03

TikTok発の風変わりなドリンク「ダーティソーダ」ブームにPepsiが参入

Getty Images

米国ではここ数カ月、「ダーティソーダ」と呼ばれるTikTok発祥のトレンドが話題になっているが、大手飲料メーカーのペプシが、このブームに飛び乗ろうとしている。同社は、女優のリンジー・ローハンを起用して、ソーダとミルクを組み合わせた一風変わったドリンクを宣伝するキャンペーンを立ち上げた。
 
ペプシは12月1日、#PilkandCookiesというハッシュタグで、クリスマスをテーマにしたキャンペーンを開始した。
 
この広告には、ネットフリックスのオリジナル映画「フォーリング・フォー・クリスマス」で注目のリンジー・ローハンが登場する。元子役の彼女は「ミーン・ガールズ」などで人気を確立したが、複数の飲酒運転による法的トラブルを経て約10年ぶりに映画の主演女優に復帰した。
 
ペプシの最高マーケティング責任者のトッド・カプランは、ミルクとペプシを混ぜ合わせるというアイデアが、TikTokの「ダーティソーダ」からヒントを得たものだと語った。ピープル誌によると、「ピルク(Pilk)」と呼ばれるこの飲み物がブレイクしたのは、昨年末に人気シンガーのオリビア・ロドリゴがTikTokに投稿したのがきっかけだったという。
 
ただし、この飲み物は全く新しいものではなく、1980年代のシットコムの「ラバーン&シャーリー」の主人公らはミルク入のコーラを飲んでいた。また、バニラアイス入りのコーラを「ブラウンカウ」と呼ぶレストランも存在する。
 
ペプシのカプランは、この組み合わせを「ペプシファンの間の秘密のハック」呼び、「ペプシの新しい楽しみ方で、ホリデーシーズンを祝いたい」と述べている。
 
SNSのトレンドを利用する大手ブランドは、ペプシだけではない。スターバックスは昨年、ソーシャルメディアで話題になった「ピンクドリンク」をフェイスブックとインスタグラムのリンクから注文可能にした。ダンキンドーナツも9月に、Z世代のTikTokスターとして有名なチャーリー・ダミリオを起用したドリンクの「Charli」を発表した。
 
forbes.com 原文

編集=上田裕資

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