キャリア・教育

2022.12.04 09:30

差別化できるソートリーダーになるため、リサーチを利用しよう


一方、冒頭で紹介したオーディエンス・オーディットのバイアーは、「リサーチを元にしたソートリーダーシップを構築するために、新しい大がかりなリサーチができるようになるまで待つ必要はない」と指摘する。「小規模でシンプルなアプローチであっても、素晴らしいスタートを切ることは可能だ」

まずは、自分がすでに持っているデータをもとにして始めればいい。

「今まで顧客たちから情報を収集してきているなら、すでに手元にあるデータを土台にして、ソートリーダーシップにつながるコンテンツを構築していけるだろう」とバイアーは述べる。

「我々のエージェンシーが、ソートリーダーシップ・リサーチについて共に取り組むクライアントには、自分たちには強力なニッチがないという悩みを抱えている場合が多い。しかし実際には、その多くは強力なニッチ分野を持っている。単に、彼らがニッチについて、私の考えるかたちとは違う捉え方をしているだけなのだ」

バイアーは、彼女のエージェンシー・パートナーであるプレディクティブROI(Predictive ROI)とともに調査を実施した。その目的は、ビジネスプロフェッショナルは、ソートリーダーについてどう考えているのか、そして、専門家について調べたり、フォローしたり、関わり合ったりするときに何を求めているのかを明らかにすることだった。

この調査「The ROI of Thought Leadership」では、見込み客がソートリーダーに強く求める3つのアイデアが明らかになった。それは、「仕事への取り組み方を変えるアイデア」「これまで聞いたことのないアイデア」「本物だと思える誰かからのアイデア」の3つだ。

筆者はいままで、さまざまな方法を用いて情報を収集してきた。たとえば、少人数で行うフォーカスグループや、深く踏み込んで話を聞くデプス・インタビュー、アンケート調査などだ。バイアーは、さまざまな関連トピックについて、見込み客の意識や姿勢を広く調査することを勧めている。

バイアーは、こう結論している。「見込み客の意識に関する特注のセグメンテーション調査は、ソートリーダーとしてのあなたの注目度や信頼性を高めてくれるプラットフォームを提供するためのユニークな方法だ。また、自分にとって理想となるクライアントを理解することに、心から関心をもち、そのために全力を投じる人間であることを示す方法でもある」

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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