寝ている途中で目覚めてしまう中途覚醒、悪いケースの見分け方

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では、逆に悪いケース、見直しが必要なケースとはどういう場合か。前述の4つが1つでも満たされていない中途覚醒は、何かしらの改善が必要となります。

中途覚醒の原因は本当に千差万別ですが、特に多いのが仕事上のストレスです。寝る前に昼間にあったネガティブな出来事を考え込んでしまい、それが睡眠の質に影響して、前半の深い睡眠が減ったり、途中で起きやすくなったりしてしまいます。

前半の3時間は、特に睡眠では重要な役割を果たしていて、この間に起きてしまうとその夜の睡眠が台無しになってしまうケースが多いのです。例え通算で8時間寝たとしても、前半の3時間よりも前に起きてしまい、そこから1時間以上寝れない状態が続くと、翌日のパフォーマンスに大きく影響が出てしまうこともあります。

では、眠る前にどうやってネガティブな感情を抱かないようにするのか? 具体的なソリューションを紹介しましょう。

まず、風呂に入るタイミングから、その日の睡眠が始まっていると考えること。そして入浴後はスマホを一切見ないようにすることです。私はこれを毎日実践しています。


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よく考えてみてください。寝る直前に確認した情報が、翌日クリティカルになることなどほとんどありません。良い睡眠をとって、翌朝、気持ちと情報が整理できた後に確認して処理したほうが、よほど生産性の高い思考ができます。一度、勇気を持って入浴時から割り切ってみてください。

入浴のタイミングは眠る1時間前が目安です。浴槽に39〜41℃くらいでお湯を張り、熱すぎない風呂に10分〜15分ほどゆったり浸かり、身体の芯まで温めるのがコツです。

忘れてはいけないのが、その後にしっかりと体温を冷やすことです。ストレッチをしながら冷やすのも良いでしょう。いくらリラックスしたいと考えても、身体をほぐすことはできません。メンタルとフィジカルはリンクしているので、まず連動している身体をほぐすのが重要です。

このフローを終えたら、身体が冷え切る前に布団に入って、最高の入眠と睡眠の質を実現しましょう。Have a nice Sleep and Day !

文=小林孝徳

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