手持ちの現金は10万ドル程度
バンクマンフリードは30日にNYTが主催した「ディールブック・サミット」にオンラインで参加し、同紙のコラムニストのアンドルー・ロス・ソーキンのインタビューに応じた。彼は、弁護士からの強い制止にもかかわらず、FTXの破綻後に初めて公の場に出ることを決意したと述べ、「私には何が起こったのかを説明する義務がある」と話した。
インタビューの終盤でバンクマンフリードは、完全に真実を述べてきたかどうかを問われるとためらったが、最終的には「嘘をついたことはない」と答えた。しかし、「時にはマーケターとして行動し、会社のマイナス面よりもプラス面を強調したことがあった」と述べた。
フォーブスは、ピーク時のバンクマンフリードの資産を約265億ドルと推定していた。彼はFTXの崩壊後の資産が「ほぼゼロに近い」と述べ、「今あるのは銀行口座に残っている10万ドル程度だ」と話した。
バンクマンフリードは、FTXの職場カルチャーが薬物まみれのパーティーに支配されていたという噂を否定し、飲酒や違法薬物の使用はほとんどないと述べた。彼自身は、飲酒は「年にグラス半分くらい」だと話した。
複数の報道によると、FTXは司法省(DOJ)と証券取引委員会(SEC)の両方から調査を受けている。
FTXは50の大口債権者に対し、31億ドルの負債を負っていると主張しているが、債権者は全部で100万人以上いるとみられている。
(forbes.com 原文)