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2022.12.01 13:30

Z世代が食料品店のソーシャルにおける在り方改革に与えた影響

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次世代の買い物客にアプローチする


アクティビズムとオーセンティシティで知られるZ世代の買い物客は、小売業者やブランドが単に広告を出すだけでなく、ブランドの理念を示すことを期待している。彼らは、企業がサステナビリティや多様性といった分野でどのような立場をとっているかを知りたがっている。
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この新しい世代は、ブランドとの関わり合いに価値を見いだし、信頼できる企業からのみ買い物をすることを望んでいる。実際、ユーロモニターによると、Z世代の消費者の30%がブランドの社会的・政治的信条に基づいて購入を決定しており、2020年から5%増加している。

TikTok(ティックトック)はこの世代にリーチするネットワークで、Z世代の60%がこの短編動画プラットフォームを世界中で利用しており、これはあらゆる年齢層の中で最多となっている。ユーロモニターによると、実際、TikTokはすべての年齢層で新規ユーザー数において競合他社を上回っている。

米国の大手食料品小売企業Walmart(ウォルマート)は、9月にTikTokとSnapchat(スナップチャット)を同社のConnect(コネクト)広告ネットワークに加え、ブランドがこれらの重要なZ世代プラットフォームと直接つながることができるようにした。オンライン食料品店と生鮮食品の定期購入ボックスのMisfits Market(ミスフィット・マーケット)は、過去2年間にTikTokとInstagram Reelsの短編動画コンテンツにシフトし、今年TikTokアカウントにパーソナリティを追加してZ世代の買い物客にアプローチしている。
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コマースとソーシャルは今や同義語だ。そして、食料品チャンネルも例外ではない。ソーシャルメディアは、今日、デジタル主導の買い物客にリーチするための必須ツールであり、これらのプラットフォームは、Z世代にとってさらに重要である。

Z世代を獲得するための戦略を立てるには、単に店舗でのキャンペーンと同じことをするだけでは不十分だ。Z世代の消費者は、ブランドとの関わりにおいて、ストーリー、つながり、目的を切望している。彼らは、食料品小売業者やブランドにとって、より重要な存在となっている。企業は、何かを主張するだけでなく、本物の顧客体験を提供する必要がある。

forbes.com 原文

翻訳=上西 雄太

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