ビジネス

2022.12.02

フォロワー数をお金に換える「助け合い」コミュニティ

Pearpop共同創業者のコール・メイソン

北米版「Forbes 30 Under 30 2022」に選出されたコール・メイソン(25)は、売れないモデル兼YouTuberだった。彼は数百万人のフォロワーをもつクリエイターでもその影響力をお金にする仕組みがないと気づき、Pearpopを起業した。

Pearpopは、認知を広めたいブランドやクリエイターと著名人、またはクリエイター同士のコラボレーションを可能にするプラットフォーム。ユーザーは自身の投稿を提供し、著名人などがそれを自分のSNSで使用したり、コメントしたりしてコラボが実現する。お金を払うだけで確実にリーチが得られる仕組み。SNSがファンとのつながりに大きな影響を及ぼすなか、投稿がバズることを待つだけだった人々にはまさに希望の光だ。

メイソンには根っからの雑草魂がある。手づくりの十字架を売り歩く子ども時代を経て、ニューヨークでモデル活動を開始。フォロワーが多いほど影響力が増して、大きな報酬を得られると気づく。そこで人脈を収益化する、のちのPearpopとなる事業を2019年に開始した。21年にスタートしたPearpopには現在20万人以上のユーザーが登録。

Netflixなど大手ブランドや、マドンナといったアーティスト、コメディアン等多くの著名人もPearpopに夢中だ。「Pearpopは、SNS上の資産をマネタイズできるようにした先駆者です。才能ある人々が互いにファンを獲得するのを助け合うシステムを実現したい」。


コール・メイソン◎米国テキサス州生まれ。Pearpop共同創業者。北米版「Forbes 30 Under 30 2022」に選出。Pearpopは2022年、米国ビジネス誌『Fast Company』のMost Innovative Companiesに選ばれている。

文=フォーブス ジャパン編集部 写真=ゲリン・ブラスク

この記事は 「Forbes JAPAN No.098 2022年10月号(2022/8/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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