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2022.12.01 08:00

中国の格安Eコマース「拼多多」の米国版「TEMU」が好調の兆し

Getty Images

経済の低迷と政府の取り締まりの強化によって、中国のテクノロジー業界のビリオネアの多くは資産を減らしたが、格安Eコマースサイト「ピンドォドォ(拼多多)」の創業者で元CEOのコリン・ハンは、今年に入り150億ドルもの資産を増やしている。

フォーブスのリアルタイム・ビリオネア・トラッカーによると、現在42歳のハンは、アリババのジャック・マーやJD.comのリチャード・リウを抑えて中国で4番目の富豪となり、保有資産は260億ドル(約3.6兆円)に達している。

ナスダックに上場するピンドォドォの株価は、3月の安値から200%上昇している。ハンは昨年、同社の会長に退いたが、引き続き28%の株式を保有している。

中国経済が低迷する中、より安い商品を求める消費者は格安のEコマースサイトを利用している。ピンドォドォが販売する果物や野菜は地域のスーパーマーケットよりも安価で、2キロのレモンが3ドル以下で販売されるケースもあるという。

チェン・レイ(Chen Lei)がCEOを務めるピンドォドォは、農家と買い物客を直接つなぐための投資を強化した結果、第3四半期の売上高を前年同期比65%増の355億元(約6900億円)に伸ばし、3カ月連続の急成長を記録した。

調査会社Blue Lotus Capitalのショーン・ヤンは、「ピンドォドォは動画アプリのDuoduo Videoを通じてセールの映像を配信し、クーポンを配布することでバーゲンハンターを引きつけている」と述べている。

中国では、先週末からゼロコロナ政策に反発する抗議デモが各地で発生し、政府が規制を緩和するのではないかという憶測も広がっているが、景気回復には時間がかかるため、今後の2四半期はピンドォドォに有利な状況が続くとヤンは指摘した。

一方で、将来の成長を見据えるピンドォドォは、ここ最近、海外市場への注力を開始した。同社が9月に米国で立ち上げたショッピングプラットフォーム「TEMU」のアプリは、調査会社センサータワーによると、10月に米国で最もダウンロードされた買い物アプリになった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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