アナリストは当初、アップルが放映権を獲得すると予測したが、交渉が長引く中、グーグルが獲得に乗り出したという。NFLとグーグルの交渉におけるキーパーソンは、ユーチューブの最高事業責任者のロバート・キンセル(Robert Kyncl)で、彼はワーナーミュージック・グループへの移籍前に、可能な限りの取引を見届けることになるという。
アマゾンもこの交渉に参加すると見られたが、同社は「サーズデーナイト・フットボール」の放映権に年間10億ドルを投じ、視聴率が予測を下回ったことから、望み薄と考えられている。
NFLのコミッショナーのロジャー・グッデルは7月のCNBCの番組で、これまで30年に渡り衛星テレビのディレクTVで配信されてきたサンデーチケットがストリーミングに移行することを認めていた。
サンデーチケットの最終的なメディアパートナーは、ディレクTVよりも多くの資金を投じることが予想される。NFLは、ゴールドマン・サックスの協力を得て、NFL NetworkやNFL RedZoneなどの他のメディア資産の株式を取引に組み入れると報じられている。
グッデルは秋の終わりまでに発表を行うと予想されていたが、NYTはその見込は薄いと報じている。NFLとアップルの交渉は難航していると報じられている。
サンデーチケットは、アメフトファンがNFLの日曜午後の全地域の試合を、全国どこからでも見ることができるサービスだ。このパッケージは、90年代にディレクTVの加入者の増加を加速させた。
ディレクTV の加入者々は、2022年第3四半期現在で1350万人とされている。それに比べて、ユーチューブTVの加入者数は500万人強とされている。
グーグルがサンデーチケットの権利に入札するのは今回が初めてではない。キンセルは2013年に同権利の入札に失敗した後、NFLの最高事業責任者であるブライアン・ロラップと既存のビジネス関係を結んでいる。
(forbes.com 原文)