「オリーブ」がサステナブルな3つの理由 CO2吸収効果も


「価格が安すぎる」という問題も




ここまで述べてきたように環境保全に貢献している一方で、経済的な問題もある。

世界一のオリーブオイル生産国スペインでは、オリーブオイルの価格が低下し、採算が取れない農家が増えている。

近年は、市場に供給するのに十分な昨シーズンの油があまってしまっている状況が続いているのだ。

スペインでは現在、約50万世帯がオリーブのビジネスに依存していて、政府による正当な価格の保証を求めるデモが散発的に発生している。

私たちにできること


オリーブがいかに地球を守ることに貢献しているか、そして、オリーブ農家がどのような課題を抱えているかを解説した。

ヨーロッパで生産されているオーガニックのオリーブオイルは環境にやさしいため、需要を高めて価格を安定させるためにも、普段から料理に使っている人は積極的に選ぶようにするとよいだろう。

国内でもオーガニックのオリーブオイルが生産されているので、流通量が少なく希少だが、輸送の環境負荷が気になる人はぜひ検討してほしい。

【参考】
・Olivares Vivos
https://olivaresvivos.com/wp-content/uploads/2019/02/2018-Resumen-del-Proyecto-EN-WEB.pdf


※この記事は、2022年10月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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