ResearchandMarket.comの予測によると、テキーラの市場規模は、2028年までに143億5000万ドルに達する。この間、年平均成長率(CAGR)は5.4%になると見込まれている。
この数年のテキーラ市場の成長は著しい。その要因は、不変の人気を誇るマルガリータの存在から、テキーラをストレートで少しずつ飲む味わい方が人気を集めていることまで、実にさまざまだ。
マルガリータは、バリュー速度(value velocity:一定期間における利益額)基準で見ると、48州のうち43州で最も人気のあるカクテルとなっている。
また、CGA・バイ・ニールセンIQが最近発表したリポートによると、米国の愛飲家のあいだで、熟成させたテキーラを少量ずつ楽しむ飲み方が広まってきている。プレミアムカテゴリーでは、さらに高級なブラウンスピリッツ(木樽で熟成させた褐色の蒸留酒)を上回るペースで成長しているという。
ニールセンIQで北米の地域ディレクターを務めるマシュー・クロンプトン(Matthew Crompton)は、「この1年のあいだに、テキーラが蒸留酒カテゴリーでシェアを大幅に伸ばしている。この成長のかなりの部分は、カクテルの提供、ならびにマルガリータの人気によって支えられたものだ」と指摘する。「それでも、今後も成長を続けるためには、このカテゴリーにもイノベーションが必要であり、提供スタイルや価格帯に関しても新たな商機を探る必要があるだろう。現に、プレミアムレベルでは特に顕著な成長がみられる」
以上のデータは、ニールセンIQのOPM(オンプレミス)データから導きだされたものだ。この調査では、主要な飲料サプライヤーと手を組み、市場シェアやトレンド、全米のバーやレストランでの販売実績などの動きを追っている。指標では、4つのサブチャネル(カジュアルダイニング、ファインダイニング、バー、ナイトクラブ)別の数値を見ることができるほか、プレミアムブランドの動向もトラッキングされている。
(forbes.com 原文)