ビジネス

2022.12.13 08:40

収益最大化の新潮流? 人流や天気で価格を変える「ダイナミック・プライシング」


不動産管理、タクシー──


ダイナミック・プライシングを導入するのに最適だと考えられるサービス・商品の特徴として、次の5つがあるといわれている。

1. 価格変更が簡単・簡潔であること
2. オンラインで完結する仕組みであること
3. 在庫が稀少であること
4. ある期間でのみ商品価値を発揮すること
5. 消費者に価格変動が受け入れられる商品であること

この5つの条件のうちいくつかが適合する商材を扱う業界で、ダイナミック・プライシングは効果的だと考えられている。

業界別の最適化例としては、不動産管理や、タクシーや交通機関が挙げられる。タクシーにおいては、エリア別の需要を予測し、生産性の向上をはかる。また、サービス業においても、需要を予測しシフトを最適化することで、人件費の削減につながる。

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Photo by Glenn Waters in Japan / Getty Images

このサービスにおいて活用可能な外部データとしては、気象情報(天気・気温)、モバイル空間統計・人流、SNS、立地・地理情報などがある。これらの豊富な外部データと、顧客の社内に存在するデータを組み合わせて分析することで、現状に適したより精密な価格変動のコントロールが実現できるという。

ダイナミック・プライシングの流れが加速している中、このサービスが今後どのように企業収益の最大化に貢献していくのか、期待したい。

文=伏見比那子 編集=石井節子

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