その星雲(星が形成される巨大な領域)の画像は、2022年チリにあるESOの超大型望遠鏡VTLで取り込まれた。
地球から約2700光年、天の川銀河のオリオン腕(宇宙の尺度で見ると太陽系に比較的近い)にあるコーン星雲は「一角獣座」の中で見つかった。角に似た形の遠距離天体にふさわしい場所だ。
この星雲の主要な特徴は、ガスと塵からなる中央の柱で、そこではたった今も恒星が形成されている。目が1つと口があるように見えるその柱は、長さがなんと7光年もある。
このDigitized Sky Survey(DSS)の画像はコーン星雲周辺の天空領域を表している。画像中央の星雲領域、NGC 2264は、クリスマスツリー星団とその下に見えるコーン星雲を含む領域だ(ESO/DIGITIZED SKY SURVEY 2. ACKN, https://www.eso.org/public/usa/images/eso2215c/?lang)
コーン星雲は、NGC 2264と呼ばれる星形成領域に属している。NGC 2264は、1785年のドイツ生まれの英国の天文学者で1781年に天王星を発見したウィリアム・ハーシェルが発見した。
NGC 2264は「クリスマスツリー星団」とも呼ばれ、地球の北半球、南半球どちらからでも12月に最もよく見える。
最近ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した、帰ってきた「創造の柱」と同様、コーン星雲の低温分子ガスと塵からなる同じような巨大雲は、青い星々が近くにあるものすべてを吹き飛ばす恒星風と強力な紫外線放射を発した時に形成される。このガスと塵が圧縮されて暗黒の柱が作られる。
この新しい画像は、超大型望遠鏡VLTで撮影し、水素ガスを青、硫黄ガスを赤で表現するフィルターを使用した。どの望遠鏡もフィルターを使って異なる波長の光、すなわち異なるガスやその他の物質を強調しているが、この画像では明るく青い星が金色に見えている。
澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。
(forbes.com 原文)