土星そして最近では木星が、すでに衝を迎えている。今度は火星の番で来週、衝を迎える。現在の火星は、26カ月前に起こった最後の衝以来、最も明るく最も美しい。
美しい夕暮れの空(2019年11月28日)、日没後に接近する月(地球照を受けている)と金星と木星(Getty Images)
2022年11月30日水曜日、上弦の月
この日、月が上弦(First Quater)を迎え、地球から見ると半分照らされているように見える。もちろん月は常に半分だけ太陽に照らされていて、一部の人が思うような永久に暗い側などない。
2022年12月1日木曜日、月と木星
この日の夜は木星が満ちていく凸月(上弦と満月の間の月)の訪問を受ける番だ。約64%照らされた月は、巨大な木星から約2度の位置にくる。日没後の夕方、南西の空を見上げてほしい。
火星はまもなく26カ月に1回の「衝」を迎える。最も大きく、最も美しく見えるときだ(Getty Images)
今週の惑星、火星
火星は来週、明るい「衝」を迎える。すでにマイナス1.8等の明るさで輝いている。火星の衝は2022年12月7日に起きるが、すでにその様子を目にすることができる。
日没の1時間後に東を見上げる。火星は明るく、赤みがかったオレンジ色の「恒星」のように見え、近くに間違えるようなものは何もない。夜がふけるとともに高く、南寄りに移動していく。真夜中には南の空高く見える。小さな望遠鏡を持っている人は、倍率を80倍程度にすると、火星が肉眼で見た月と同じくらいの角直径になることを覚えておくとよい。
火星と地球が太陽系で行き違う際、火星は地球の夜空で大きく見える。火星は太陽を周回するのに687日かかる。地球は365日だ。このため数年ごとに、地球は火星の公転軌道上の内側に入る。その結果、私たち地球にいる人間にとって、火星は衝になる。地球が正確に火星と太陽の中間に来る特別な日だ。
時刻と日付は中・北緯度に対応している。観測位置ごとの最も正確な情報については、Stellarium、The Sky Live、アストローアーツ(日本語)などのオンライン・プラネタリウムを参照してほしい。自分のいる場所の惑星の出/惑星の入り、日の出/日の入り、月の出/月の入りをチェックしよう。
澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。
(forbes.com 原文)