世界の創造的なリーダーが持つ5つの習慣

Jeff Bezos / Getty Images

受賞歴のある作家ウォルター・アイザックソンは、彼が伝記を執筆したレオナルド・ダビンチやアルバート・アインシュタイン、スティーブ・ジョブズといった歴史的人物と同じカテゴリーに分類する現代のリーダーは誰か、と尋ねられることが多いと述べている。

アイザックソンの答えは、アマゾン創業者ジェフ・ベゾスだ。

アイザックソンは「こうした人物は全員非常に賢い人物だったが、特別な存在だった理由はそれだけではない」と述べ、「重要なのは創造性と想像力だ。これこそ、その人を真の革新者にするものだ」と主張した。

アイザックソンの分析を聞き、筆者は新著『The Bezos Blueprint(ベゾスの設計図)』に創造性に関する章を設けることに決めた。創造性は革新やリーダーシップ、コミュニケーションに欠かせない要素だが、画期的なアイデアは求めに応じて現れるものではない。創造性が花開くには、適切な条件が必要だ。

ベゾスとその他多くの創造的なリーダーは、創造性を最大限発揮するため次の5つの習慣を実践している。

1. 十分な睡眠を取る


アマゾン創業者のジェフ・ベゾスは、毎晩8時間の睡眠を取るようにしている。ベゾスによると、1日に下せる質の高い決断はいくつかしかない。そのため、それを有効に使う元気を持つこと。

起業家の中には睡眠時間の少なさを誇示し、より多くの睡眠を必要とする人は怠惰か、成功を収めるためのやる気が十分でにないと示唆する人もいる。しかしストーリーテリングの専門家らは、こうした話は面白いエピソードを作るものでしかないことに気づいている。

たった4時間の睡眠でやっていける例外者もいるのは事実だが、大半の人は毎晩7~8時間の睡眠を取ることで頭がすっきりし、意思決定が向上することが実験に基づくデータから証明されている。

2. アクティブでいる


私たちの祖先はかなりの距離を歩いたものだ。ワシントン大学分子生物学者のジョン・メディナによると、人間の脳は1日最大12マイル(約19キロメートル)歩いていた祖先から進化した。つまり、私たちは活発にしているとき、つまり動いているときに学びや考えが深まるのだ。

創造的な起業家の多くは常に動いている。スティーブ・ジョブズは新たなアイデアについて意見を出し合う際、誰かと散歩をすることで有名だった。勤務場所が家でもオフィスでも、時々机から離れるようにしよう。動くことで、最高のアイデアが生まれるかもしれない。
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翻訳・編集=出田静

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