投資家たちは打撃を受けており、FTXの破綻が事態をさらに悪化させている。
ブロックチェーン取引システムのマーケットメーカーGotbitのアレックス・アンドリューニン(Alex Andryunin)最高経営責任者(CEO)は、「今年はすでに、アルトコイン市場への資金流入が大幅に減っていた。その原因は、単に投資家が無意味だと考えたからではない。今回の暴落が、中央集権型取引所全般に関する取り付け騒ぎ的なムードと関係しているのが原因だ」と話す。
「Axie Infinityや、Algorandのような非中央集権型ブロックチェーンについて言えば、投資家は、それらのトークンを保有するメリットはもはやないと考えていると思う。クールだというだけでは、この市場で生き残っていくことはできない」と、アンドリューニンは話す。「投資家に対しては、ユーザーにとっての価値があること、そのプロジェクトが市場に適合していること、プロジェクトのエコシステムと業界を発展させるために明確なプランがあることを示す必要がある。これらのプロジェクトは、こうした点のいくつかを満たしていないと思う。最近の投資家は、急速に信頼感を失ってしまう」
ただし、全体的にはパニックに襲われているものの、BDCコンサルティングの調査結果は、投資家たちが長期的には楽観視していることを示唆している。
調査回答者は、暗号通貨市場が現在のような状況にあるのは、欧米諸国の多くにおける景気後退と、中国の景気低迷の影響で、金融マネージャーがリスキーな投資を避けているからだと考えている。その一方で、一部の長期投資家は、悲惨な報道に「買いの好機」を見て取り、今後数カ月以内にこの機会を利用するだろうと、BDCコンサルティング調査の回答者たちは答えている。
(forbes.com 原文)