このニュースはまだ確定したものではないが、ニュースサイトMacRumorsによると、アップルのサプライヤーのCirrus Logicが、株主へのレポートの中で、「来年のスマートフォン向けの新たなHPMSコンポーネントを市場に投入する予定だ」と伝えたという。
同社は、アップルの名前を出していないものの、HPMSはiPhoneやアップルウォッチに搭載された繊細な振動を指に伝えるエンジンのTaptic Engine用のハプティックドライバを含むコンポーネントだ。
MacRumorsによると、バークレイズのアナリストは先週の投資家向けメモで、新たなハプティックエンジンは、iPhone15 Proモデルに触覚フィードバックによる感圧式ボタンが搭載されることを示唆していると述べていた。
著名アナリストのミンチー・クオも10月にiPhone15 Proモデルにはソリッドステート(感圧式)の音量ボタンと電源ボタンが搭載されるとの予想をツイートしていた。Cirrus Logicはこのコンポーネントの投入が、2023年の後半になると述べており、iPhone 15シリーズにとって完璧なタイミングと言えそうだ。
つまり、iPhone 15の一部のモデルには、現状の音量ボタンや電源ボタンの代わりに、触覚フィードバックで動作する感圧式のボタンが搭載されることになる。
iPhoneの可動式のボタンを極力減らすのはアップルにとって長年の夢だった。全てのボタンを感圧式にすることで、iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxはさらに洗練されたモデルになりそうだ。
ただし、これはエキサイティングなニュースである一方で、疑問も生じさせる。感圧式ボタンは、現在のボタンのように、手袋をしたままでも使えるのだろうか? また、iPhoneをケースで覆った場合の動作はどうなるのだろう?
しかし、アップルはすでにこれらの疑問を解決するソリューションを生み出しているはずだと考えられる。筆者は、かつて触覚タッチがiPhoneの画面に導入された際に、実際に使ってみるまではこの機能に懐疑的だったことを覚えている。今回の感圧ボタンにも、同様のことが言えるのかもしれない。
(forbes.com 原文)