ビジネス

2022.11.29 11:45

飲食店は店が汚いと6割の客は戻らない 味やサービスだけでは引き留められないか

リリースベース(松村)

プレスリリースより

「こういう汚い店が旨かったりするんだよ」なんて通ぶった友人に連れられて暖簾を潜ったら、味も店の人の態度も汚れてて身も心もガッカリ、という経験があります。たとえ料理がよくても、店内の汚れが目立つと気持ちよく食事を楽しめないし、やっぱり飲食店は清潔でなくちゃダメ。誰もがそう感じているでしょうが、ある調査によって、それがハッキリと数字に表れました。

この調査は、さまざまな業界のトレンドを可視化するネットリサーチ企業の日本トレンドリサーチと、ビルや店舗の清掃業者を紹介するプラットフォームサービス「ユアマイスターforbiz」が共同で、全国の男女1000人を対象に行ったもの。

調査によると、店内が汚かったので行かなくなった飲食店があると答えた人は60.6パーセントにのぼりました。また、料理やサービスがよくても店内が汚れている店には行きたくないと答えた人は54.5パーセントでした。汚れが味に勝ってしまったことになります。



理由としては、「いくら料理がおいしくても汚いお店だと食べ物も清潔に扱っていない気がする」、「お客の目につく場所が汚いってことは、見えない場所はもっと汚い可能性が高い」といった意見が見られました。汚い店では、従業員の意識に不信感を抱いてしまうということでしょう。



飲食店の店内の汚れが気になったことがあると答えた人は75.9パーセントにのぼりました。日本の飲食店のおよそ8割が不潔だとは考え憎いので、それほど客の目は汚れに敏感で厳しいということです。かえってオシャレで清潔そうなお店ほど、床のゴミひとつ、天井の埃ひとつでゲンナリしたりしますよね。



反対に、店内の清潔さに好感してお気に入りになった店があると答えた人は41.8パーセントいました。飲食店は、味とは別に、どれだけ気持ちよく食事の時間を過ごせるかが大きなポイントになるということを、この調査結果が教えています。

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事