そう話すのは、NINJAPANが提供するAbuild就活・カウンセラーの田巻時生、杉野太洋、村越錬の3人。
今回の主役は、同社の主軸事業であるキャリア構築サービス「Abuild就活」において、学生たちと最初に向き合うカウンセラーだ。
彼らは就活市場で奮闘する学生たちとどのように向き合っているのか。「Abuild就活」の門を叩く学生たちの実情やカウンセラーとしての想い、今後のビジョンについて聞いた。
メンバーシップ型からジョブ型へ。今大きく変わる就活戦線
戦後から長年に渡って日本は新卒一括採用が主流であった。しかし近年、新卒一括採用から通年採用に切り替える企業が増加傾向にある。
「新卒一括採用から通年採用に移行が始まり、加えてメンバーシップ型からジョブ型へとシフトが進んでいます。ジョブ型とはその仕事に必要な人財を採用する方式。終身雇用制度が崩れた今、たとえ新卒であっても、会社に長く在籍する人財よりも即戦力の人財が重視されています。それが市場の大きな変化だと言えます」(田巻)
さらに通年採用を実施する企業が増えたことで、就活のスタートが年々早まっている。本来、大学3年の3月が就活解禁だが、もはやそれは形骸化。さらに大学3年生に対する夏のインターンシップも企業側は重要視している。
「インターンシップ直結の採用からも分かる通り、現在の就活では学生の即戦力性がより重要視されています。これまで入社後研修で懇切丁寧に教えてくれていたことを、各々が入社前に自分で身に付けないといけない。社会人としての基礎力、コミュニケーション能力や論理的な思考力、最低限のビジネス知識、自分を管理するマネジメント能力など、Abuild就活で言う“ビジネス戦闘力”が求められています」(田巻)

田巻時生 Abuild就活 カウンセラー
こうした即戦力の人材を獲得することで、時代の変化に迅速に対応できるなど企業側は大きなメリットが得られる。その一方で学生側は厳しい現実を突きつけられることも。人事評価が最低ランクで入社をすると重要な業務に携われるチャンスが少なくなる。そうなると当然実績を上げることができず、負のスパイラルに陥ってしまう。現行の就活市場では、ライバルよりも高い人事評価を獲得したうえで内定を取らなければならないのだ。
2時間のカウンセリングで、就活生の本質を見抜く
年々、早期化・難化していく就活戦線を勝ち抜くためには小手先だけのテクニックでは通用しない。そうした中、彼らの背中を押す存在として今注目を集めているのが、「Abuild就活」だ。
田巻、杉野、村越などのカウンセラーらは就活生たちと最初に対面する存在となる。
「最初に2時間のカウンセリングを行います。そこでその学生がどのような性格・特性を持っているのか。どんな課題や悩みを抱えているのか。さらには将来的に何を目指しているのかなどをヒアリングします。それらをすべて言語化して、レポートにまとめます。それを基に、CS(サクセスサポート・チーム)が、学生1人1人にオリエンテーションをし、その場で感じたことも含めてコーチング面談をする最良のコーチを選定。その後、E-learning講義、Abuild戦略特訓シート、コーチング面談、サクセスサポート、特別トレーニング講座などを通じて入会した学生が人間的にも能力的にも成長していく仕組みを構築しています」(田巻)
このようにして1人1人に合ったオーダーメイドの就活プログラムを作成。サクセスサポートによる内定までの併走とコーチのマンツーマン指導のもと、受講生は目標達成に向かって努力していく。
ところで「Abuild就活」にやって来るのは、どんな学生が多いのか。村越は「3タイプに分類できる」と話す。

村越 錬 Abuild就活 カウンセラー
「1つ目は、現状何をしたらよいかがわからないという就活やり始めの学生。2つ目は、自分なりに就活をしなければいけないと思ってはいるが、エントリーシートが書けない、面接が緊張して怖いなど、その対策ができないタイプ。そして最後は、自分なりに自己分析や業界分析をやったつもりになっていて、それなのになぜ自分が通らないのかわからないというタイプ。特に何をしたらよいかわからないという学生が一番多いですね」(村越)
田巻、杉野、村越は共に前職が営業や人事などで経験を積んだ、人の本質を見抜くプロフェッショナルだ。学生と対面する2時間で、彼らが本当にやりたいこと、目指すべき道を示す重要な役割を担っている。
就活生の人生を変える局面に立ち会えることが悦び
就活に対して不安を抱いている学生たちにとって、話を聞いてくれる心強い存在となるカウンセラー。そのため、カウンセリング後も親身に相談に乗ることが多々あるという。
「特に印象に残っているのが、地方大学に通っていた学生です。周りのほとんどが教員志望の中、教育そのものを変えたい、そのためには影響力のある人間になりたいと外資系のコンサルタントを志望して、当社にやって来ました。
その大学から外資系の総合コンサルタントの内定が出るのは10年に1人ほど。彼はさらに難関の戦略コンサルタントを目指していました。周囲に不可能と言われても、彼は圧倒的な努力で内定をもらい、大学の歴史を塗り替えたのです。その報告を受けた時は、心から嬉しかったです。彼の人生における重要な局面に立ち会えたことは、私自身にとってかけがえのない時間でした」(杉野)
村越が語ってくれたのは、慶應義塾大学の女子学生の話だ。最初は「ただ何となく電通に入りたい」と言っていた彼女はカウンセリング後、一度は受講を見送った。しかしその数か月後に「もう一度話を聞いてほしい」と再度連絡があり、村越は快諾した。
「基本的に無料カウンセリングは1回限りですが、もう一度トライしたいという彼女の熱意を感じました。もしその場で断っていたら私自身が後悔していたと思います。実はその後、直接新宿校舎で感謝のお言葉と手紙をいただきました。また、カウンセリングでされた話で心に火が付いた、Abuild就活入らなければ電通には行けなかったというお話をいただき、この仕事は人の人生のターニングポイントに関われる素晴らしい仕事だなと心の底から思いました」(村越)
カウンセラーの言葉で勇気を出した結果、女子学生は見事に電通への内定を勝ち取った。カウンセラーは論理的に物事を捉えていくのが定石だが、これらのエピソードからは彼らの熱い人間性も垣間見えた。
三者三様の信念のもと、心に響くカウンセリングを今後も追求
学生たちの心に寄り添うNINJAPANのカウンセラーたち。Abuild就活を通して、自分自身はどのように成長していきたいかを問うと、三者三様の答えが返ってきた。

杉野太洋 Abuild就活 カウンセラー
「私が常々心がけているのは、“愛と自信”です。わざわざカウンセリングに来るという貴重な時間を費やしてくれているわけですが、満足して帰ってもらいたい。だから自分にとって大切な人として、愛を持って接するようにしています。あとは自信。自分の言っていることに自信がなければ、相手の心には刺さらない。カウンセリングのプロとして、その気持ちをいつまでも大事にしたいと思っています」(村越)
「カウンセラーとして、企業と学生のミスマッチを防いでいきたい。もっとレベルを上げたいという理由の転職はよいと思いますが、自分に合わなかったというのはすごくもったいない。なのでもっと自分と向き合う時間、企業研究する時間を受講生に持ってもらいたい。それが可能となる土台作りを今後もしていきたいです」(杉野)
「Abuild就活に入会する、しないではなく、カウンセリングに来てくれた学生さんが、我々の言葉の一つだけでも心に刻んで、その言葉が彼らの人生で少しでも有意義に働いてくれたらいいなと思います。そのためにも、我々自身の最新の就活の情報の収集や考え方もブラッシュアップして、もっと人の心に響くようなカウンセリングができるようにしないといけません」(田巻)
インタビュー中、常に笑みが絶えない3人。そして誰一人として否定する言葉は発さず、話し手の言葉に真摯に耳を傾けている姿も印象的だった。
「我々を見て、楽しく仕事をしてそうだと思ってもらえるとうれしいですね。 弊社は多様性を受け入れる個性的な仲間ばかりで、全員が“自走できる人を育てる”という目標のもと、切磋琢磨しています。だからこそ、自分自身も成長することができると思っています」(田巻)
Abuild就活事業で急成長を遂げているNINJAPAN。就学生の未来を想像し、それを実現させたいと願う、熱い想いのカウンセラーたちは、「次世代に、熱く在れる常識を創り続ける」という同社のビジョンをまさに体現している。