「推しと結婚したい」はわずか2割 結婚相手は別

大柏 真佑実

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イチ押しのメンバーを意味する言葉、「推し」。その推しと結婚する著名人のニュースが、世間を賑わす機会が増えている。

最近では11月6日に結婚を発表したももいろクローバーZの高城れにと彼女のファンだった日本ハムファイターズの宇佐見真吾、8月に結婚を発表した元AKB48の峯岸みなみと高校時代から彼女が推しだったというYouTuberの東海オンエア・てつや、海外ではジャスティン・ビーバーとかつて彼の熱狂的ファンだったというヘイリー・ビーバー夫妻も記憶に新しい。

では一般人はどうなのか。婚活サービスや婚活事業者向けプラットフォームなどを提供するタメニーが、20歳~39歳の未婚男女2400人に行なった「推しとの結婚」に関する調査では、興味深い結果が発表された。

推しと結婚したいと思うかを聞いたところ、「結婚したい」と回答した人は24.5%と低い割合に留まった。一方で「推しと結婚したいとは思わない」が36.2%、「分からない」が39.3%と、合わせて8割弱が推しとの結婚に積極的ではないという結果に。

さらに、「もし推しが結婚したらどう思うか」の質問には、「嬉しい気持ちと悲しい気持ちが半々」の答えが最多で18.8%、次に「ファンとして嬉しい」が17.9%で続いた。一方、「ファンとして悲しい」は9.9%、「ファンをやめたい」はわずか5.8%だった。



ひと昔前まで、雲の上の遠い存在だった推し。近年はSNSの普及に伴い、ファンがその私生活や価値観に触れられるチャンスが増え、推しをより身近な存在としてとらえるようになってきた現状がある。しかし推しとの心理的距離が縮まったからと言って、推しと結婚したいという気持ちを抱く一般人は多くない。憧れと現実は、あくまで別ものということか。

文 = 大柏真佑実

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