バフェットからの投資で世界的企業に
同社を世界的EVメーカーに押し上げたのは、2007年のウォーレン・バフェットからの投資だった。バフェットのバークシャー・ハサウェイはその年、BYDに2億3000万ドルを投資し、10%の株主となった。英大手銀行HSBCは、直近のリサーチ・ノートで、2021年に2160億元だったBYDの売上が2024年には6990億元と、3倍に伸びると予測している。
王は、競争に勝ち抜くためには、他の企業が革新を起こす前に、自社が新たなテクノロジーを生み出す必要があると強調している。「BYDは、多くの困難に遭遇したが、常に新たな技術の研究に専念し、ボトルネックを克服してきた」と彼は述べている。
さらに、「忍耐強さが必要だ」と語る王が経営するBYDは、近年の経済的・政治的な不確実性に巻き込まれた上場EVメーカーの1社でもある。同社の株価は、10月に3期目の習近平政権が発足した直後に急落し、政府によるさらなるハイテク企業の規制強化の影響が懸念されている。
「急速に変化する業界で成功するためには、柔軟で効率的な意思決定が必要だ。現在の市場の変化や技術の進化のスピードはますます速くなりつつある。企業の意思決定が遅ければ、成功することは難しい」と王は述べている。
(forbes.com 原文)