小中学校での一人一台の端末導入を機に、その端末の活用方法や情報交換のルールづくりが必要となったことも導入理由のひとつだ。身近な課題について、子どもたち自身が中心となって自分ごととしてルールづくりに取り組むこの試みは、つくば市の市長五十嵐立青(いがらし・たつお)さんや教育長の森田充(もりた・みつる)さんが中心となって導入を決めた。
「ルールメイキング」というと、「ブラック校則改正」というイメージを抱く人も多いかもしれない。しかし、その本質は校則改正にとどまらない。ルールを形成する力は、社会課題解決や市場形成力とも直結し、先の見えない未来を生きていく私たちにとって不可欠な力として注目されている。
「ルールは何のためにあるの?」
2022年9月13日、つくば市内の45校中13校の小中学校をつなげてキックオフが行われた。カタリバの山本晃史さんと起塚拓志さんがファシリテーションを担当し、まずは、参加者である子どもたちが身の回りのルールを見つめ直す時間を持った。
取材に訪れた東小学校では、6年生がパソコンでzoomに接続。子どもたちは普段から端末を使いこなしているため、ジャムボード(ネット上でふせんを使って意見を共有できるシステム)も慣れた様子で打ち込んでいく。
「ルールはなんのためにあるの?」「ルールがなければ自由でいい?」などについて子どもたちが話し合う。キックオフに先立ち、つくば市内の全小中学校では、夏休みの宿題でも「なぜルールは必要か」などを考える宿題が出され、家庭でも話し合ってきたという。その上で、現在それぞれの学校でどのような端末に関するルールがあるかを全ての学校で共有した。