キャリアアップのためには、自分の選択肢を最大限に活用する必要がある。以下に、それを実現する3つのステップを紹介しよう。
1. 常に選択肢があることを意識する
当たり前に思えるかもしれないが、選択の力を活用するためにはまず、自分に選択肢があることを認識しなければならない。
選択という行為の大部分は、マインドセットと結びついている。今の仕事に不満を感じていると、自分が挫折したように感じ、何をしてもうまく行かず、自分にはどうしようもないと思い込んでしまいがちだ。また、順調なキャリアを歩んでいる時は、居心地の良さに甘んじて、現状を維持したくなるものだ。
いずれの場合も、「受動的犠牲者モード」に陥る恐れがある。自分に降りかかるあらゆる事をただ受け入れ、外からの力に自分のキャリアを委ねてしまうのだ。しかし、自分には常に選択肢があるのだというマインドセットに切り替えることで、望み通りの未来を切り開く力が付く。
2. 選択を決断する
自分には選択肢があることを認識し、進みたい方向も分かっている状況にあっても、なかなか行動がとれないこともある。今はタイミングが悪いから後で決めればいいなどと言い訳するが、その「後で」がいつになってもやって来ない。
先延ばししてしまう原因は、恐怖にある。失敗への恐怖、成功への恐怖、あるいは完璧にできないことへの恐怖。恐れは非常に強い感情だ。気の進まない事をせざるを得ない状況は不安を生み、どんなことをしてでも避けたいと思ってしまう。
選択の決断が不安なら、今の自分がしている事が、将来なりたい自分へと近づく一助になっているかを自問してみること。その答えはすでに出ているのではないだろうか。望む変化をもたらす唯一の方法は、恐怖を乗り越えて前進することだ。