このトレンドは、ニューヨークを拠点とするブランドのメイドミー(MadeMe)と芸術家でファッションデザイナーのポール・フランクの17点のコラボ品にも見られる。この提携コレクションでは、「おさるのジュリアス」のキャラクターが描かれたチャック付きパーカーやヒョウ柄のモヘアニット、タータンチェックのパジャマやキルト、ビーニー帽などがある。
また、美容ブランドもこの流行に便乗している。
有名ホットココアブランドのスイスミス(Swiss Miss)と提携した美容品ブランドのグロシエ(Glossier)は、90年代のスタイルである栗色のリップカラーの微妙な色合いにココアとバニラの香りを合わせた多目的リップバームとスキンクリーム「スイスミス・バーム・ドットコム(Swiss Miss Balm Dotcom)」を発売した。
グロシエによると、この提携商品は寒い日に遊んだ後で飲むホットココアのような、懐かしい人気のおやつにインスピレーションを得たものだ。
ノスタルジアは、不安定な時期に心の平和を求める人々の間でよく見られる対処メカニズムだ。そのため、ノスタルジアによるブランドのコラボが今までに増して人気を博しているのも驚きではない。
ユニークな商品コラボから一般的な美学やその先まで、これからもブランドが懐かしさを誘う要素をマーケティングに取り入れ、消費者に過去の経験を思い出させて願わくは前向きな連想を持たせようとする取り組みが続くだろう。
(forbes.com 原文)