サッカーW杯「史上最大の番狂わせ」はサウジのアルゼンチン勝利 歴代の衝撃結果ベスト10

大柏 真佑実

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11月23日、サッカー日本代表がワールドカップカタールで過去優勝4回のドイツを打破し、世界中に大きな衝撃を与えた。そんな中、米・調査会社ニールセンのグループ会社グレースノートは、92年にわたるサッカーW杯の歴史において、 衝撃の番狂わせとなった試合ベスト10を発表。1位に11月22日、2022カタール大会でサウジアラビアがアルゼンチンに勝利した戦いをあげた。

同ランキングは、チームの強さを測るレーティングを使用し、各チームの勝敗確率を推定。勝利の確率が最も低いチームが勝った試合を、衝撃(番狂わせ)としている。(日本代表vsドイツ代表戦の計測前と思われる)

サッカーワールドカップ 衝撃の試合結果ベスト10


1位. 「サウジアラビア 2-1 アルゼンチン」勝利確率8.7%(2022 カタール)


序盤、メッシがPKで先制ゴールを奪い、アルゼンチンが試合をリードしたものの、48分、中盤からのスルーパスに反応したサウジアラビアのアルシェフリが同点ゴールを奪取。続く53分、アルドサリがゴール左上に豪快なシュートを蹴り込んで勝利を決めた。サウジアラビアの勝利確率は、推定わずか8.7%だった。

2位. 「アメリカ 1-0 イングランド」勝利確率9.5%(1950 ブラジル)


強豪イングランドに、格下のアメリカがアマチュア選手中心のチームで挑んだ。試合はイングランド優勢で始まったが、38分にアメリカがヘディングシュートで先制。イングランドの猛追から逃げ切り、大方の予想を覆して勝利した。「ベロオリゾンテの奇跡」と呼ばれている。

3位. 「スイス 1-0 スペイン」 勝利確率10.3% (2010 南アフリカ)


ビジャやイニエスタなどのスター選手を有し、南アフリカW杯前の2008年ユーロ(欧州選手権)でも王座に輝くなど、優勝候補だったスペイン。一方で対戦相手のスイスは、ユーロでグループリーグ敗退の穴馬だった。シュート数はスペインが22本、スイスが6本とスイスを大きく上回ったが、52分にシュートのこぼれ球をフェルナンデスがゴールに押し込むと、最後までリードを守った。スペインはこの敗戦を糧にその後のグループリーグ、決勝トーナメントで白星を重ね、南アフリカ大会を制した。

ほか4位〜10位までは以下の通り。

 4位. 「アルジェリア 2-1 西ドイツ」 勝利確率13.2%(1982 スペイン)

 5位. 「ガーナ 2-0 チェコ 」勝利確率13.9%(2006 ドイツ)

 6位. 「ウルグアイ 2-1 ブラジル 」勝利確率14.2%(1950 ブラジル)

 7位. 「韓国 2-0 ドイツ 」勝利確率14.4%(2018 ロシア)

 8位. 「ウェールズ 2-1 ハンガリー 」勝利確率16.2%(1958 スウェーデン)

 9位. 「北アイルランド 1-0 スペイン」勝利確率16.5%(1982 スペイン) 

 10位.「セネガル 1-0 フランス 」勝利確率17.3%(2002 日本・韓国)

12月18日まで熱戦が繰り広げられるサッカーW杯カタール2022。新たにどんな歴史的大番狂わせが起きるのか、注目したい。

文 = 大柏真佑実

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