EV購入の検討をしない理由としては、「充電スタンドが少ない」が53%でトップ、次いで「クルマの価格が高い」の48%、「充電に時間がかかる」の38%と続いています。充電スタンド自体はかなり充実してきているものの、まだまだ都心の設置率が高く、都心から地方への旅行時に不安を感じます。ガソリンスタンドもかなり淘汰されてきてはいるものの、給油時間は短く、待たされることはあまりありません。一方充電の場合は、最低30分は掛かるため、数が多くないと待たされる可能性が高くなります。充電時間を短縮すべく開発も進んでいるものの、やはりインフラがしっかり充実していないと、なかなか踏み切れないのかもしれません。
クルマの価格は、補助金によりサポートされているものの、それでもまだ高く、最近は補助金の枯渇により使えないケースも増えてきています。価格的にも技術的にも、インフラ的にも、もう一歩ブレイクスルーがあると、購入意欲が増すのではないでしょうか。
ただ、日産の軽自動車型EVサクラのように、自宅周辺で買い物や通勤といった短距離での利用に的を絞ったEVのほうが、移動先で充電する必要がなく自宅での充電で済むので、今後伸びていくのではないでしょうか。