ビジネス

2022.11.27

EVの本格普及はまだまだ先か。購入に踏み切れないワケ

Getty Images

地球温暖化から端を発し、世界的にクルマはガソリンエンジン車からEVへシフトしようとしていますが、これからクルマを購入しようという消費者にとってEVを選ぶかというと、まだまだそういう状況ではないようです。

J.D. パワージャパンが2022年7月にインターネットで調査した「購入検討する車のエンジンタイプやEV購入意向に関するアンケート調査」によりますと、次にどの動力タイプのクルマを選ぶかの問に対し、49%がガソリン車、48%がハイブリッド車と回答し、EVと回答したのは25%でした。2021年に同様の調査結果と比較しても、EVは伸びておらず、まだまだ消費者が買おうという意欲があまり強くないことが伺えます。



また、ハイブリッド車を購入したいという人が、2021年に比べて5%も減っていますが、特にシニア層で13%も減っており、エコにあまりこだわらなくなってきたのかもしれません。

EVを購入したいという時期に対しては、4~5年後くらいと回答した人が26%ともっとも多く、次いで6年後以降(25%)、3年以内(24%)でした。ただ、3年以内が2021年より3%伸び、6年以降が4%減っているので、多少は購入意欲が増してきてはいるものの、全体的に見ればまだまだ先のようです。

次ページ > EVを買わない理由は?

文 = 飯島範久

ForbesBrandVoice

人気記事