日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)の協力のもと、会員企業にアンケート調査を行い、その回答から「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」を作成した。2021年11月から22年10月の1年間におけるIPO(新規株式公開)、M&A(合併・買収)などによって得たキャピタルゲインが対象。
具体的には、IPOによるキャピタルゲインは保有株式を初値で売却した金額から投資金額を差し引いて算出。M&Aは支払いが確定している金額に限定し、アーン・アウト(将来の業績に応じた支払い)による支払い金額は含まず、投資金額を差し引いた。
今年のランキングでは、GMO VenturePartnersの村松竜がキャピタルゲイン128.4億円(編集部推計)でトップに。海外企業への投資案件で1位を獲得したのは初の快挙となる。BEST10は次の通り。
2023年版「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」
1位 村松 竜(GMO VenturePartners)
投資先 Coda Payments、2C2P
キャピタルゲイン 128.4億円
2位 坂本教晃(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)
投資先 Finatextホールディングス、institution for a global society、JDSCなど
キャピタルゲイン 94.5億円
3位 五嶋一人(iSGSインベストメントワークス)
投資先 エクサウィザーズ
キャピタルゲイン 68.4億円
4位 小沼晴義(ジャフコ グループ)
投資先 Finatextホールディングス
キャピタルゲイン 38.7億円
5位 イ・ミングン(SBIインベストメント)
投資先 ANYCOLOR
キャピタルゲイン 33億円
6位 植波剣吾(Beyond Next Ventures)
投資先 サスメド
キャピタルゲイン 32.3億円
7位 濱田壮彦(INCJ)
投資先 エクサウィザーズ
キャピタルゲイン 29.5億円
8位 郷治友孝(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)
投資先 Green Earth Instituteなど
キャピタルゲイン 27.0億円
9位 桑原優樹(INCJ)
投資先 エクサウィザーズ、Ridge-i
キャピタルゲイン 25.1億円
10位 湯浅 エムレ 秀和(グロービス・キャピタル・パートナーズ)
投資先 Photosynth
キャピタルゲイン 22.3億円
※キャピタルゲイン=編集部推計
11月25日発売の「Forbes JAPAN」2023年1月号では、「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」第1位受賞者へのインタビューのほか、「日本の起業家ランキング2023」や、いま注目すべき200社を網羅した2023年版「日本のスタートアップ大図鑑」を掲載。「新・日本のスタートアップガイド」決定版として、内容盛りだくさんでお送りする。