「この訴訟は英国の個人によって起こされていますが、勝訴すれば、オンライン体験の一部として侵略的な監視とプロファイリングを受け入れざるを得なかった英国、EU、そして世界各国の検索エンジンとソーシャルメディアの数百万人のユーザーにとって前例となる可能性があります」
英国の競争規制機関である競争・市場庁は、2020年の報告書で、Facebookが「デフォルトの設定で、人々がサービスを利用し、データを提供するように誘導している」と結論づけた。これには、ユーザーが「サービスを利用する条件としてパーソナライズド広告を受け入れる」ことが必要条件として含まれていた。
「私たちは、プライバシーがユーザーにとって重要であることを知っていますし、これを真剣に受け止めています」とFacebook広告担当者はいう。
「だからこそ、我々はプライバシーチェックや広告設定のようなツールを構築し、人々がどんなデータを我々に共有しているのかを説明し、彼らが目にする広告の種類について自分たちでコントロールできる方法を示しているんです」
しかし、これはオキャロルにとって十分ではなかった。彼女の不満は、削除する権利についてであり、Metaはまだ具体的に対処していないという。
「今回のケースは、私の異議申し立て要求を拒否することで、Metaが法律を破っていることを示しています。私たちはみんな、GDPRの下でダイレクトマーケティングのための個人データの使用に異議を唱える権利を持っていますが、同社は、なぜこれが自分たちに適用されるべきではないのかという法的論拠を作り出そうと必死になっています」と彼女は語る。
「私たちが勝訴すれば、ヨーロッパ中の誰もが異議申し立ての権利を行使できるようになり、ソーシャルメディアを利益ではなく人々のために取り戻すための重要な一歩となるでしょう」
(forbes.com 原文)