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南半球最大、超エシカルな南アワイン祭り。注目は古木を含むローヌ品種

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ケープタウンで3年に1度開催される南アワインの見本市「ケープワイン」会場で

全世界のフェアトレードワインの売り上げの約80%以上が南アフリカ産であることをご存じだろうか。南アはまた、品質と自然に配慮したワイン造りの証として1本1本を「番号で管理」する世界唯一の生産国でもある。

そして、そんな「本当にサステイナブル」なワイン造りを目指すこの国の首都、ケープタウンで3年に1度、3日間にわたり開催される南アフリカワインの見本市がある。「ケープワイン」だ。

南アフリカじゅうから400以上のワイナリーが一堂に会し、世界60カ国から2000人弱のワインのプロが目利きにくる大祭典である。「WOSA Japan(南アフリカワイン協会)」のメディアマーケティング担当である筆者もこのイベントに参加するため、約30時間かけて地球の裏側まで飛んだ。


憧れの生産者ダンカン・サヴェージとWOSA Japanプロジェクトマネージャー高橋佳子氏、筆者

本稿では「生きた土地でワインは造られるべき」と信じ、2004年に南アフリカで初めてビオディナミ認証を取得したワイナリー「ライナカ」について、「古木」の価値を認め生産者に適正価格を支払うサステナブルなワイン造りへの取り組みについて、時には「ケープワイン2022」の会場を飛び出して取材した。前編に続き以下、お届けする。

「世界で最も植物が密集したエリア」


多様で個性あふれるブースの数々。混沌とした世界をつなぐ共通のテーマが「サステナビリティ」だ。南アフリカは、その言葉に手垢がつく前からサステナビリティへの取り組みで世界をリードしてきた。

なにせ南アフリカワインの約95%が、ユネスコの世界自然遺産に登録された13保護地域群を含む「ケープ・フローラル・キングダム」から生産される。これは世界に6つある植物区のうち最小にも関わらず、9600以上の植物(うち70%が南アフリカに固有)が存在する、「世界で最も植物が密集したエリア」だ。



「このワインはフィンボスの香りがする」


このケープ植物区を特徴づけるのが、「フィンボス」と呼ばれる灌木植物群。ワイン産地間をドライブすると車窓に広がる茫漠とした風景だ。アフリカーンス語で「細い灌木」を意味するとおり、細い針状の葉を持つ植物が多く、そのなかには南アフリカの国花キングプロテアや名産品のルイボスティーも含まれる。

数千種類もあるのですべてに名があるわけではなく、テーブルマウンテンの麓を散歩したときに、現地のガイドに見知らぬ植物の名を聞くと、どれをとっても「フィンボス」という答えが返ってきた。

ちなみにこのフィンボス、ハーブのような香りの総称としてワインの香りの表現にも使われる。実際南アフリカのワインには、ハーブの香りがするものも多い。「このワインはフィンボスの香りがする」といえば、南アフリカワイン通かも?


ワインに感じるフィンボスの香りとして紹介されたゼラニウム、ローズマリー、ブチュ


南アフリカの国花、キングプロテア。試飲テーブルも美しく花で彩られていた


まさしく名前どおりの極楽鳥花

現地滞在中に南アフリカのワイン産地をさまざま訪れたのだが、ドライブ中は、しまうまなどの野生動物や畑を走るホロホロ鳥にも遭遇。まさしくワイン産地と街と自然が一体化した場所なのだ。


ヘメル・エン・アールデにある「ボスマン」は「Wine Tourism Award 2023」を受賞
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取材・文=水上彩 編集=石井節子

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