ゴシップサイトの「X17 Online」が11月20日にユーチューブに投稿した動画で、ウェストはアディダスやバレンシアガ、ギャップのアパレル商品で満たされた倉庫を披露したが、そこでは彼の2024年の大統領選挙キャンペーンを意味する「YE24」のロゴをつける作業が進んでいた。
法律上の名前を「Ye」に改めたウェストは、これらのアイテムをそれぞれ20ドルで販売するという。
これは、各アイテムの小売価格からすると、とんでもない値下げになる。ウェストとバレンシアガやGapのコラボ商品の価格は約100ドルから400ドルで、アディダスのYeezyラインの価格は1着100ドル以上だった。
アディダスはフォーブスからのコメント要請を拒否し、バレンシアガとGapからの回答はなかった。
ウェストはまた、大統領選の選挙責任者を決定した模様で、「オルタナ右翼の広告塔」として知られるミロ・イアノポウロス(Milo Yiannopolous)が、そのビデオにウェストと並んで出演した。
ウエストは9月にGapとのパートナーシップから手を引き、バレンシアガとアディダスは10月に、ウエストが反ユダヤ的発言を行ったことから、彼との契約を終了した。彼は2020年の大統領選にも出馬し、奴隷解放運動家のハリエット・タブマンが「実際には奴隷を解放しなかった」、「奴隷を他の白人のために働きに行かせただけだ」と発言して物議を醸した。また、フォーブスのインタビューでは新型コロナウイルスのワクチンが「獣の刻印」だと述べ、神に逆らう行為であることを示唆していた。
ウェストは、2020年の大統領選にバースデーパーティと呼ばれる新政党から出馬し、約6万票を獲得していた。
ツイッターのロック解除を確認
ウェストのツイッターのアカウントは、10月10日にロックされていたが、20日のツイートで彼は、「テスト中。テスト中。自分のツイッターが制限解除されたか確認中」とつぶやき、ロックが解除されたことを確認した。イーロン・マスクは、ウェストのツイッターへの復帰を歓迎し、「憎むべきものを殺さず、愛するものを救え」とリプライした。
一方で、2024年にウェストの選挙参謀を務めるイアノポウロスのアカウントは、人種差別的な発言が原因で凍結され、マスクがドナルド・トランプを含む著名アカウントを復活させた後も、そのままになっている。イアノポウロスは今夏、陰謀論者として有名な共和党の極右政治家のマージョリー・テイラー・グリーン議員の事務所でインターンを務めていた。
(forbes.com 原文)