今回、登壇したのはTeatisの高頭博志、Habitatの北村功太、forestの湯原伸悟、Yuimediのグライムス英美里、ローカスブルーの宮谷聡、EX-Fusionの松尾一輝、Beatrustの原邦雄の7人。フードテックやHRテック、医療や建設のDX、新エネルギーなど、多岐にわたる業界のプレイヤーが集まり、このうちの大半はすでに億円単位の資金調達を実施している。
注目すべきは、業種業態だけでなく、年齢、ジェンダー、過去のキャリアといった起業家そのものの多様性も広がっていることだろう。一例を挙げると、Teatisの高頭はもともとアド不正検知サービスを提供する Momentum のCEOで、同社を17年に売却した実績をもつ連続起業家。また、HRサービスを手がけるBeatrustの原邦雄はグーグルの元執行役員で、今回の起業は60歳代での挑戦だ。
これらは日本のスタートアップ・エコシステムが前進していることの証左だ。オンラインライブ配信した今年のピッチイベントは、過去最高となる1500人以上が視聴した。日本の未来を背負う起業家たちの活躍にこれからも目が離せない。
RISING STAR COMMUNITY◎創業3年目以内のスタートアップ起業家・経営陣を応援するために2019年に発足したForbes JAPANのコミュニティプロジェクト。世界的な経済社会の転換期にあるいま、「未来の新産業創造の担い手」である彼ら彼女らにスポットライトを当て、次世代ユニコーンの創出を後押しすることで「日本版スタートアップ・エコシステム」のさらなる発展に寄与することを目指している。22年は131社が参加。