精神的でもそれは「立派な不倫」、関係が壊れる前に認識・対処する3つの方法

不貞にはさまざまなかたちがある。精神的不倫もその1つだ(Getty Images)


#2. 過剰な共有


2人の恋愛関係以外に親密な関係を持つことはごく自然だ。パートナーが家に帰ってきて、その日の出来事を逐一報告し、抱えている問題をすべてあなたに打ち明けることなど期待できない。

しかし、もしあなたとパートナーの親密な関係の情報を他人に暴露していたらどうだろうか。2人だけで解決すべき問題に誰かが割って入ってきたらどうだろうか。

もし2人以外の誰かが、パートナーにとって秘密を打ち明けられる唯一の相手だとしたら、特にあなたたちの関係について話していたとしたら、2人の関係の基盤を揺るがしかねない。この種の精神的不倫は、リアルな浮気と同じくらい有害である。本来2人だけのためにあるべき感情的結びつきが別のところで生まれるからだ。

Personality and Social Psychology Bulletinに掲載された研究は、多くの人が疑問に感じていたことを明らかにした。パートナーとの関係以外の精神的不倫を経験している人物は、性的にも不誠実である可能性が高い。

そういう状況になった時は、専門家の助けを借りて、2人の関係をともに安心できる場所にする方法を見つけるべきだろう。

#3. バーチャルな不倫関係


ソーシャルメディアの時代では、ソファに座ったままで容易に世界中の人とつながることができる。オンライン友達を作ることに問題はないが、その関係がリアルライフの関係より優先されるようになると問題が生じる。

インターネット不倫はこの時代だけの現象だ。The Family Journalに掲載された研究によると、インターネット不倫は、パートナーと信頼しあった関係にある人物が、一定の距離感をもって他人と精神的(あるいは性的)に親密な関係を築く入り口になるという。

しかし、そういう関係が深刻な問題になることがある。関わっている相手と直接顔を合わせる必要がないからといって、その関係が偽物であるとは限らない。インターネット恋愛は、極めて深刻な結果を招くこともある。たとえば、あなたとの関係のためにあるはずのエネルギーと時間を搾取されるかもしれない。

パートナーがオンラインで精神的浮気に走っていると感じた時、注意すべき点を4つ、以下に挙げる。

・以前よりネットを使っている時間が長い
・ネットでやっていることを隠そうとする
・以前よりも他人についてよく話す
・パソコンやスマホを使っている時のほうが機嫌が良い

もし1つでも当てはまったなら、あなたが気づいていることや感じていることをパートナーと話し合うことが大切だ。精神的不倫を働いている人々は、自分の行動がどれほどパートナーとの関係を損なっているかに気づかないことが往々にしてある。率直に正直に話すことで、パートナーの行為があなたや2人の関係に与えている影響を相手にわからせ、問題解決の糸口を見つけることができるだろう。

結論


どのカップルも、精神的、性的な境界線を何らかのかたちで定めている。慎重に検討して境界線を決める人たちもいる。暗黙の了解になっている人たちもいる。混乱と過ちを避けるためには、相手が正しく推測することを期待するのではなく、カップルで境界線について素直に話し合うことが重要だ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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