精神的でもそれは「立派な不倫」、関係が壊れる前に認識・対処する3つの方法

不貞にはさまざまなかたちがある。精神的不倫もその1つだ(Getty Images)

セラピーに訪れる人の中には、パートナーに性的ではなく、感情的に裏切られたと感じる人が数多くいる。その人たちはこんな質問をする。

・パートナーは1日中携帯でメッセージをしています。私と2人のときにもです。これは問題なのでしょうか、それとも私が大げさに騒いでいるだけなのでしょうか?

・パートナーは親友に何でも話します、私たちの関係の個人的なことまでも。あの人たちの友情が特別であることは理解していますが、私はいつも仲間外れに感じていなくてはいけないのでしょうか?

・パートナーは誰とでも仲良くしているのですが、度が過ぎると感じています。どうすればいいのでしょうか?

「精神的不倫(emotional indidelity)」は複雑かつ曖昧な現象だ。個人や2人の関係における境界線、会話のトーンや内容、プライベート情報の暴露、パートナーの信頼への裏切りなど、ある行動が精神的な不倫であるとラベルづけするかどうかには多くの状況要因がある。

はっきりしているのは、性的不倫と同じくらいに相手を傷つけかねないことだ。結果として生じる裏切りや嫉妬、不安の感情も性的不倫と変わらず深刻だ。

精神的不倫には、関係を破壊する恐れがあり対処が必要になる。以下に、パートナーが精神的に不貞を働く3つのパターンと、その問題行動に対抗する方法を紹介する。

#1. 行き過ぎた秘密裏の戯れ


戯れやいちゃつきは精神的不倫のよくある形だ。それは無害な楽しみにもあなたの自尊心を高める方法にもなりうるが、もしパートナーがあなたの知らないところでやっているなら、一線を越えている可能性がある。

知らない人たちとの無害な戯れと、特定の相手との「戯れ恋愛(flirtationship)」とは区別する必要がある。もしパートナーが戯れの刺激を求めて特定の相手と繰り返し会っているようなら、親近感を高めて行動を楽しむうちに、徐々に大きな罪への道が開かれていく。

これは境界線が調整可能な関係にある人たちにとっては問題ではないかもしれない。しかし、平均的な一対一の恋愛関係にとって、秘密裏の戯れは遅効性の毒になりかねない。戯れを始め、続け、隠蔽することはオンラインでは容易であり、浮気へと変わりかねないとThe American Journal of Family Therapyに掲載された研究はいう。

もしあなたのパートナーの戯れぐせが無視するにはひどすぎると感じたなら、以下の質問を自分に問いかけてみて欲しい。

・パートナーがその別の相手と話している時、いつもより親密に見えるか?
・パートナーはその相手からのメッセージや電話にいつもすぐに返事をしているか?
・パートナーとその相手との関係は、あなたとの関係に影響を与えているか?

もしイエスなら、パートナーと真剣に話し合うべき時かもしれない。ときとして人は自分が戯れていることに気づくことすらなく、それが個性の一部だと思っていることがある。だから、あなたが心配事を口に出し、境界線を見直し、2人が受け入れられる共通認識を確立することは不可欠だ。
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翻訳=高橋信夫

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