サメの世界的保護に関するワシントン条約の画期的採決、フカヒレ取引を規制

シュモクザメ(Getty Images)


他にもBlue Resources Trust、Humane Society International、Shark Conservation Fund、およびPaul G. Allen Family Foundationdといった組織が同様のメッセージを発しており、この採決が長年見過ごされてきた種のために切望されてきた保護を与えることで、サメ保護が転機を迎えることは間違いないと述べた。さらにスリーは「パナマとその協力国らは、これらの種が生き残るための明快な道筋を与えてくれました。IFAWは、長年このような行動に賛同してきており、各国政府とともに、サメ漁の管理状況を改善していくことを楽しみにしています」と話している。

Shark Fin
サメにとって最大の脅威は持続不可能な漁業とフカヒレの取引だ(Getty Images)

世界のサメ・エイ種の3分の1以上が絶滅の危機に瀕していると国際自然保護連合(IUCN)が昨年、絶滅危惧種レッドリストの最新改訂で宣言した。Pew Charitable Trusts、Pew Fellowship Program、Roe FoundationおよびShark Conservation Fundによると、フカヒレの国際取引のために捕獲されるサメ種の70%以上が絶滅の危機にある。現在取引対象になっているサメ種のほぼすべてがリストに掲載されたことで、税関や法執行当局は合法的で持続可能な取り引きだけを許可することがはるかに容易になる。事実上すべてのサメ製品の出荷に、ワシントン条約附属書2掲載種の国際取引の要件を満たしていることを示す許可証が必要になるからだ。現在はほとんど制限が課されていないため、世界のサメ漁はほとんどあるいはまったく規制されていない。

メジロザメ類が掲載されたリストには、19種の絶滅危惧IA類またはIB類、および35の種が類似の理由で含まれており、賛成88、反対29、棄権17で採択された。CoP19は11月25日まで開催予定で、すべてのリスト掲載提案は最終2日間の全体会議で承認される必要がある。サメとエイに関するその他の掲載提案は近々投票される予定。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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