まず、夫婦間で不満に思うことは、全体で「家事・家事分担について」が36.8%ともっとも多く、次いで「仕事について」(20.0%)、「交友関係について」(8.8%)と続いています。
注目すべきは、「家事・家事分担について」は男性が24.0%に対し女性は49.5%と倍近くの差が生まれている点。コロナ禍で在宅する時間が長くなったことで、より多くの不満を抱えているものと思われます。
同じダスキンが9月に発表した「家事の悩みに関する調査」によると、1日の平均家事時間は1.76時間で、男性が1時間、女性が2.5時間と1.5時間の差があることがわかっています。
こうした状況で夫婦間のすれ違いをなくすために配偶者にやってほしいことのトップは、男女ともに「掃除」(60.5%)でした。女性は30代が80.0%とピークで、子育てと重なる時期だと掃除をする負担が大きいのではないでしょうか。一方男性は50代が77.8%に達していて、長年住んでいると汚れが目立つようになり、キレイにしたいという思いが強いのかもしれません。
家事の負担を減らす手段の1つとして、家事代行やハウスクリーニングというサービスがありますが、こうしたサービスを利用した人は、3人に1人が夫婦間の喧嘩が減ったとしています。男女どちらも負担に思う家事を業者に頼むことで、ストレス軽減と時間の創出により、夫婦間の心が少し和らぐのかもしれません。