ビジネス

2022.11.21 15:00

Waymoがサンフランシスコで一般市民相手の無人運転運用開始


Zooxのアクシデント


ラスベガスではZoox(Amazon傘下のロボタクシーサービス)のテストカーがトラックに追突した。Zooxの報告によれば、この車両は自動運転モードではなかったので、特にニュースとはなっていない。しかし、安全ドライバーが現在どのモードになっているのかについて混乱したために、クルマによる対応を期待して安全ドライバーがブレーキを踏まなかったものと思われる。

これは、人々が心配している「automation complacency(自動化への過剰信頼)」と呼ばれる問題だ。その安全ドライバーは、自動運転に慣れてしまっており、自動運転モードになっているかどうかにはあまり注意を払わずにいたため、そうでないことが明らかになったときに反応が間に合わなかったのだ。

一般的に、安全ドライバーはきちんと職務を果たしている。実際、Tesla(テスラ)のFSD(フル・セルフドライビング)プレアルファ・プロトタイプを使っている素人のテスラ所有者でさえ、その切替をうまく扱っているようだ。そして、そのシステムでの事故報告は驚くほど少ない。もちろん、TeslaのFSDシステムの品質が非常に低いこともその理由の1つだ、このような状況では「過剰信頼」が起きることは難しく、注意がそれることもない。システムが良くなればなるほど、報酬を受け取り訓練された安全ドライバーでさえミスを犯し易くなるようだ(とはいえ、すべての規則を完全に無視してテレビを見ていて、悲劇的な死亡事故を起こしたUber(ウーバー)の安全ドライバーのケースとはまったく違うが)。

Aurora


Aurora(オーロラ)から連絡があり、先に私が書いた、ロボットタクシーよりも扱いやすい問題に取り組むスタートアップについて書いた記事の中で、Auroraがロボットタクシーからトラック輸送に軸足を移したと書いたことについての抗議を受け取った。Auroraは、ロボタクシーやトラック輸送を含むすべての乗り物に常に関心を持っていたというのだが、実際に発表された進捗状況やロードマップ上のすべてのイベントは、ほとんどトラック輸送に関連するものだった。

彼らはAurora Connect(オーロラコネクト)サービスのためにトヨタとロボタクシーのプロトタイプを作ったと発表したが、現時点ではプロトタイプを関係者に披露しているだけだ。本格的にロボタクシーに取り組んでいることを示すには、それ以上のことが必要だ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事