ビジネス

2022.11.19 13:30

米ウォルマート、続くインフレで顧客層に変化


ウォルマートは客足の伸びが続いている一方で、衣料品や電化製品、家庭用品といったカテゴリーの販売は低調が続いている。マクミロンCEOは、消費者はいま、「洗濯用洗剤やバナナは買いに来るかもしれないが、セーターは買わないようだ」と述べている。

新型コロナウイルスのパンデミック発生によって積み上がった過剰在庫を処分しようと大幅な値引きを行っているにもかかわらず、第3四半期の雑貨の売上高は前年と比べ、1桁台前半の減少率を示す結果となっている。

調査会社グローバルデータのマネージング・ディレクター、ニール・ソーンダースは米国内のウォルマートについて、次のように指摘している。

「食料品を買いに来た買い物客をその他の各商品の売り場に向かわせることにおいて、十分な対策ができていない」「特に雑貨は、高所得層の買い物客にとっては品揃えも販売方法も、少々見劣りするものとなっており、購入の可能性が非常に低いままだ」

これに対してウォルマートは、オンラインで注文を受けた商品について、ピックアップとデリバリーに関するオプションを増やすなど、「新たに獲得した顧客を維持することに、重点を置いている」と説明している。会員制プログラムの「ウォルマートプラス(Walmart+)」にも、新たな投資を行っているという。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事