経済・社会

2022.11.19 08:20

FRBが予定する2023年政策金利会合日程と、注目すべきポイント

Getty Images


注目すべきポイント


2023年はじめに注目される重要な問いは、利上げの一時停止をどう扱うかということになるだろう。インフレ率がこのまま落ち着いていけば、FRBは積極的な利上げをやめるとみられる。問題は、FRBがいつ、どのくらいの水準で利上げにストップをかけるのかだ。
advertisement

利上げ一時停止に向かう動きがあるとはいえ、急速にそうなるわけではないとみられる。2022年最後のFRB会合では、利上げが予想されている。金利先物市場の予想をもとにすると、年明け2月と3月の会合では、小幅利上げがありそうだ。

ということは、FRBは2023年春頃に、金利を据え置くかもしれない。とはいえ、景気後退を予測する声も上がっている。そうなればFRBは、2023年後半に利下げすべきと判断する可能性がある。ただし今のところ、その可能性はあまり高くないとみられている。

FRBは2023年中、金利を4%から5%の範囲内にしばらく据え置くかもしれない。これは、経済を抑制する影響があるとみられる水準だ。FRBは、金利をこうした水準で維持することが、インフレを押し下げるのに効果的だと期待している。これが実際に効果を発揮していると思われる兆候もある。2022年11月になって、インフレがピークアウトした兆しがあるからだ。もっとも、高い金利が住宅市場の混乱を招いているのも事実だ。
advertisement

FRBは2023年前半には、利上げを据え置く見込みだ。しかし後半は、経済の動向次第となるだろう。景気が後退すれば、2023年後半には金利が引き下げられる可能性がある。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事