FRBが予定する2023年政策金利会合日程と、注目すべきポイント

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米連邦準備制度理事会(FRB)は2023年、政策金利を決定するための会合を8回開く予定で、その日程はすでに公表されている。主な議題は、見込まれている「利上げの一時停止」にどう移行していくかということになるだろう。

金利先物市場の予想は、FRBはほぼ2023年中にわたって、短期金利を4%から5%の範囲内に据え置くというものだ。しかし、景気が衰えを見せれば、2023年中の利下げもあるかもしれない。

FRBが2023年に実施する政策金利の会合スケジュール


FRBが2023年に実施する金利決定のための会合日程は以下のとおりだ。金利発表は毎回、東部標準時の午後2時に行われる。発表後は、FRBのジェローム・パウエル議長が記者会見を開く。

2023年のFRB会合日程


2023年2月1日
2023年3月22日
2023年5月3日
2023年6月14日
2023年7月26日
2023年9月20日
2023年11月1日
2023年12月13日

経済予測


上記の日程のうち、3月、6月、9月、12月の発表が、より情報や洞察を得られるものになると市場は見ている。これら4回の会合では、FRBが経済予測の概要を発表するからだ。

その経済予測では、主要な経済変数のその後の動向について、FRBの見通しが明らかにされる。また、いわゆる「ドットプロット(予測分布図)」で、金利の見通しも示される。

議事録の公開


FRBは毎回、会合開催から3週間後に議事録を公表し、FRBの見解、議論された主要分野、ならびに不確実要素についての詳細を明らかにしている。

2023年の会合がない月


FRBは、政策金利を毎月設定するわけではない。会合が予定されていない2023年の1月、4月、8月、10月には、金利は発表されない予定だ。

当然のことだが、FRBは、いつでも好きなときに金利を決定できる。ただし、会合がないそれらの月に金利が決定されるのは、経済に大きな動きがあった場合のみだ。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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