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2022.11.20

伝説のボクサー、マイク・タイソンが「大麻ビジネス」を拡大中

Getty Images

史上最強かつ最凶と言われた伝説の天才ボクサー、マイク・タイソンは1997年の試合中に対戦相手の耳を噛みちぎったことで知られている。被害に遭ったボクサーのイベンター・ホリフィールドは、「マイクとの試合はいつも特別だった。大衆を引きつけ、時代を作った」と後に事件を振り返ったが、その二人がタッグを組んで、大麻関連のプロダクトを共同開発したことを発表した。

元ヘビー級王者の二人は11月9日、「ホーリーイヤー」と呼ばれるエディブル(大麻入りの食品や飲料)を、タイソンが手掛ける大麻ブランド「タイソン2.0」のショップで11月末から販売するとアナウンスした。

タイソン2.0の親会社のカルマホールディングス(Carma Holdings)は、この発表と同時にホリフィールドの独自の大麻ブランドの立ち上げも発表した。「大麻こそが我々がキャリアを通じて、本当に必要としていた治療薬だった」と、ホリフィールドはプレスリリースで述べている。

タイソンが伝説の耳噛み事件を商売のネタにするのは、これが初めてではない。彼は、3月に「マイク・バイツ」というエディブルを発売したが、この商品はタイソンが噛みちぎったホリフィールドの耳の形を再現した大麻入りのグミだった。

史上最強のハードパンチャーとして知られたタイソンは、1986年に20歳で史上最年少のヘビー級チャンピオンとなったが、スポーツ以外でも物議を醸すことが多かった。彼は、18歳の女性をレイプした容疑で有罪判決を受けて3年間を刑務所で過ごし、出所後の1995年にリングに戻ったが、1996年と1997年のヘビー級タイトルマッチでホリフィールドと戦った結果、2回とも敗れていた。

タイソンは今回のコラボについて、ハフィントン・ポストの取材にこう話している。「もしあの当時、俺が大麻をやっていたら、ホリフィールドの耳を噛んだりしなかったはずだ」

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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