ビジネス

2022.11.17 10:45

パン屋さんのSDGs、廃棄されるパン「ロスパン」を救出して販売するrebake

プレスリリースより

パン屋さんでは、天候などの条件によって売れ残ってしまうパンが少なからずあるとのこと。rebake(リベイク)では、品質にはまったく問題がないのに廃棄せざるを得なくなったこうしたパンを「ロスパン」と呼び、引き取って販売するサービスを行っています。「ロスパン」であることを除けば、名店パン屋さんのお取り寄せサービスとあまり変わりありません。


rebakeによれば、パン屋さんから1日に出るロスパンは全体の5~10パーセント、全国規模では数十トンにものぼると言います。現在、rebakeが削減したパンの廃棄量が通算で300トンを超えました。これは小麦畑30万平方メートル分の小麦を廃棄から救ったことになります。今年3月からは、ロスパンセットの購入量に応じて児童養護施設へパンセットを寄付する活動を行っています。また売り上げの一部を子ども食堂に寄付しています。


rebakeの運営会社クアッガの創業者、斉藤優也氏は、北海道の農家に生まれ、自然に親しんで育ちました。大学院で生態系と有機農法を学び、経済活動なくして生態系の維持は難しいと感じた斉藤氏は、大学院生時代に農業系ベンチャーで働き始め、食品廃棄問題に行き当たります。パンが大好きなので、フードロスを少しでも減らそうと、パン屋さんからロスパンを引き取り、路上で販売するといった活動も行ったそうです。やがてクアッガを設立して、ロスパン通販サイトrebakeを開設しました。



11月19日(土)と20日(日)、rebakeは埼玉県越谷市のイオンレイクタウンKazeにて開催される「パンマーケット」に出店し、ロスパンの販売およびロスパンサンプルの配布を行います。気になる方はどうぞ。

文 = 金井哲夫

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