ロンドンの約90キロ北東にあるエセックス・ブレインツリー地区をEVで訪れるドライバーは、そうした経験ができることだろう。持続可能エネルギー企業グリッドサーブ(Gridserve)が同地区のEV充電所ブレインツリー・エレクトリック・フォーコートに試験的に設置した超高速充電器は、最大出力が360kWで、5分以下で航続距離100マイル(約160キロ)分の充電が可能とされる。
これに対し、テスラの最新世代のスーパーチャージャーの最大出力は250kW、エレクトリファイ・アメリカ(Electrify America)と欧州アイオニティー(Ionity)の充電器の最大出力は350kWだ。
グリッドサーブが設置した充電器は、スイス重電大手ABB製の「Terra 360」。試験が成功すれば、英国全土の同社施設に標準装備される予定だ。現在のEVの多くは360kWの出力に対応していないが、将来のニーズに備えた拡張はよいことだ。
グリッドサーブのトディングトン・ハーパー最高経営責任者(CEO)は「英国初の360kW出力充電器をブレインツリー・エレクトリック・フォーコートで一般向けに開設できたことは素晴らしいことだ」と表明。「グリッドサーブは全てのEV運転者に最高の充電体験を提供することに取り組んでいて、より多くの人がEVに切り替えることを支援できればと思っている」と述べている。
(forbes.com 原文)