AP通信によると、開票率が98%に達した11月14日の午後7時20分時点で、ホッブスの得票率は50.41%となり、レイクの得票率49.59%を上回った。アリゾナ州では事前に激戦が予想されていたが、8日の投票日から6日後になってようやく結果が判明した。
アリゾナ州では、共和党のダグ・デューシー知事が任期制限により再出馬できないため、同じく共和党のレイク候補を推薦し、対抗馬として民主党のホッブス州務長官が出馬した。
今回の選挙は、アリゾナ州知事選挙としては初めて女性2人が主要政党の候補者となった。
ホッブス候補以外にも、今年のアリゾナ州の中間選挙では民主党の勝利が続いている。民主党のマーク・ケリー上院議員は共和党のブレイク・マスターズを破って再選を果たし、ホッブスの後任の州務長官選挙では民主党のエイドリアン・フォンテスが共和党のマーク・フィンチェムを抑えて勝利した。
しかし、州司法長官選挙はまだ結果が出ておらず、民主党のクリス・メイズが共和党のアブラハム・ハマデを僅差でリードしている。
アリゾナ州はかつて共和党の牙城だったが、2020年の大統領選ではバイデン大統領が僅差で勝利するなど、民主党の躍進が続いている。
レイクは、ペンシルベニア州の知事選で破れたダグ・マストリアーノや、オハイオ州の上院選で勝利したJ.D.ヴァンスらと並んで、「2020年の大統領選挙が盗まれた」というトランプの陰謀論を支持する候補者の一人として認知されていた。
ホッブスは、アリゾナ州の2020年の選挙を州務長官として監督していたことから、レイクの格好の攻撃対象となった。バイデン大統領はアリゾナ州を約0.3ポイントという僅差で制し、1996年のビル・クリントン以来では民主党の大統領候補として初めて、同州を制していた。トランプはこの敗北に激怒し、アリゾナ州の共和党は5カ月近くに及ぶ監査を行ったが、その結果、バイデン大統領が報道されていたよりも、さらに大きな差で勝利していた可能性が高いと結論づけた。
(forbes.com 原文)