ウィルソンは、エジプトでの国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)開催に合わせ、9日にツイッターで改名を発表したが、同サイト上のハンドル名は今も変わっていない。
ウィルソンはその後の投稿で、最近ツイッターを買収したイーロン・マスクが導入した認証済みアカウントに関する規則が二転三転していることで、ハンドル名を変えることができなかったと説明した。
ツイッターでは本稿執筆時点で、認証済みユーザーはハンドル名を変えることができない状態にある。これは、同サイト上でなりすましや詐欺が急増したことによるもので、歌手のドージャ・キャットも一時「Christmas(クリスマス)」のハンドル名を変更できなくなってしまった。
ウィルソンは、ウェブサイト「ArcticRiskName.org」で公開されている名前生成ツールを使って新しい名前をつくったと説明し、人々に対しても同サイトを利用して名前変更運動に参加するよう促した。多くの人がソーシャルメディアのプロフィールや表示名を気候変動の危険性を訴える名前に変えれば、COP27で各国首脳の行動を促せるかもしれないと語っている。
ウィルソンはこれまでにも、環境保護活動に関わってきた。ユーチューブで公開した動画シリーズ「An Idiot’s Guide To Climate Change(ばかでも分かる気候変動ガイド)」では、環境保護活動家のグレタ・トゥンベリや著名な気候学者と対談した。
環境保護活動家は最近、できるだけ多くの人の関心を引くことを狙った奇抜な抗議活動を展開している。英団体ジャスト・ストップ・オイルの若手活動家たちは、世界的な名画に食べ物を投げつけ、体の一部を額縁に接着する抗議を繰り返している。こうした抗議は賛否両論を呼んでいるが、活動家たちはこれまでのところ作品自体を傷つけないよう注意を払っている。
(forbes.com 原文)